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20160728 London to Tokyo via Doha. Isomaru-suisan, Ramen Goten in Shinjuku.

ロンドンは朝9時。オンラインチェックインをうっかり忘れていた。
手続きはすんなり終えられたがプリントする必要がある。
ある程度の荷造りは昨夜に済ませていたので、風呂に入って
バスキングで貯まった小銭の両替をしに外へ出る。










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近くのオフライセンスに数件頼んでみるもののNG.
意外にも簡単にいかないものだ。
先にあったurbanestというカフェへ入る。
従業員の子が女性オーナー?に確認してくれると快くOK.
両替を担当してくれた男性が"OK my friends!"と対応してくれた。
折角なのでホットコーヒーをオーダー。
ついでに一旦家に戻ってフライヤーを受け取ってもらった。
次回来た際には是非またこのカフェに寄りたいと思う。
火傷してしまう位の熱いコーヒーを好きには堪らない・
親切な人が集まるお店です。


隣のTESCOで恒例のWALKERS…が売っていない。
フレンチフライバージョンがあったので替わりに購入。
試しに1つ食べてみると…ノンフライが過ぎる食感。
味付けは安定の美味しさ。


家へ戻り荷物の確認をする。ドイツで買ったGONGのLPを車に忘れていた。
前回の経験からスーツケースにはなるべく重いものを入れないようにする。
http://www.rerure.com/blog/diary.cgi?no=529


10:30頃。メンバーとの別れのとき。
様々あった。色々起きた。あれやこれや。思いが一気に喉元を駆け巡る。
持っている言葉が、昨日バスの窓から覗いたセントラルを埋め尽くす車のように詰まる。
三度。色々あったが、我々は音楽で繋がっているという確信が全てだった。
また会おう。こうして、きっと「色々あるが」懲りずにまた会うのだろう。
また会おう。










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オンラインチェックインのプリントアウトが済んでいなかったので、
試しに家の前にあった不動産屋さんに交渉してみる。
パソコンを貸してくれてメールから無事に印刷完了。ありがとう!
英語でのコミュニケーションに慣れてきたことも実感できました。










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King's Cross St.PancrasからPiccadilly Lineで空港へ向かう。
要らないと思っていたけれども、やはりGUINNESSを買っていないのは悔やまれる。
今回は時間がなくActon Townでは降りられない。
車内にはリズムのよい案内アナウンスが響く。
今の活動のアイディアの切っ掛けである。
余りにも瞬間すぎたロンドンであったが、
4か月前に対面したこの異国の景色に心は満たされた。










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1時間ほど地下鉄に揺られてHeathrow空港に到着。
結局一度考えてしまっては諦めることができなかったGUINNESS.
改札を出たすぐの所にお店があり、
むしろ何故毎回買っていなかったのだろうか。
チェックイン前に荷物の最終整理をする。
身に着けられるものはなるべく持つ。










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カウンターはなかなか混み合っていて、オンラインチェックインが役に立つ。
…筈が、どうやら関係無く1つの列に統合されているらしい。
更に見ると、4月にやりあった従業員Aさんの姿が…。
スーツケースも個性的だしこの予期せぬ再会があれば
また重量のトラブルは避けられないだろう。
幸いにもAさんには当たらず、別の方の対応。
スーツケースは重量範囲内で、
お陰で手荷物の重量も確認されず
無事にチェックインを済ませることができた。
やはり印象が大切らしい。
ああ肩の荷が降りたこの開放感よ。


身体チェックと手荷物検査もあっさり通過。ここまで順調なのは初めて。
かなりの時間の余裕を持ってゲートまで到着できた。
見るとやはりアジア人が圧倒的に多い。
子ども連れが多い印象もある。
ギャリック砲みたいな喚き声が四方八方から放たれる。
搭乗するまでの行列も経験上最長で、オンシーズンの飛行機は盛況のようだ。


座った隣のフランス人2人組はベトナムをツアーしに行くらしい。
ゲーム機に入っている上海をトライするものの、
相変わらず配置がランダム過ぎてクリアができない。
そんなかんやしている内に離陸し、ベルトサインが消え
シートを倒せる段階になった。
さてゆっくり寝るかと思いきや、シートが倒れない。
添乗員さんが来てくれて幾度もトライするものの、どうやら壊れているらしい。
席の移動を検討されたので、冗談でビジネスクラスでもいいよと言ってみると
可能ならしたいのだけど、車内は全席満席とのこと。


ここから「お腹空いてる?お酒飲む?」といったように
よくしてくれる添乗員さん。
周りよりいち早く食事が出てきてビールと共に頂く。
口が火傷していて、コーヒーの出来事が今朝起きたのだと気付かされる。
添乗員さんと乗客がやけに和気あいあいとコミュニケーションが取られている。
食事はおかわりも頂き、その際に必ず飲み物も勧められるので負けじと飲む。
段々隣の人たちがお酒を注文する毎に笑ってくれた。余程アホに見えたのだろう。
負けられない戦いとはこういうものだ。
心なしか音質のいいヘッドホンで、Jack Dejohnette, Miles Davisのライヴ盤を鑑賞。


現地時間24時頃にドーハへ到着。ここから史上最長の約7時間待ちが控えている。
まずは仮眠室へ。シートが倒れなかったのもあり背筋を伸ばせるのは嬉しい。
暫く休憩したあとは裁縫と練習。
Wi-Fiも繋がるので時間は案外あっさりと過ぎていく。
各メンバーからメッセージも来ていて、Nathanからはこう来ていた。
「車のレコードは持って帰らなかったのか?歯の治療代を€50入れておいたのに!」
袋にはBillが買ったレコードも含まれていたので、それは置いてきてしまったのだ。
不鮮明な事態だったのに何故そこまで責任を感じてくれるのだろう。
むしろこの場合、持ってこなかったのが幸いだった。
全てGUINNESSに使ってくれと返信した。
最後まで気遣いをどうもありがとう!










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7時前、遂に飛行機に搭乗。あとは12時間過ぎれば日本に着く。
隣はご夫妻でまたもフランス人。
前回帰りの飛行機もフランス人のヘンリーだったなぁ。
ロンドン→ドーハは座席の理由で好待遇であったけれども、
ここでは呆気なく倒れてくれたために満席の車内はワタワタしている。
ゲーム機に入っていたパズルゲームが案外面白く、
これで数時間を潰すことができた。
イヤホンからはDiscipline.今回の旅で遂に聴けるようになった。
恐らく作曲と、昨年にライヴを観れたのが大きな影響となったのだろう。
了見が広まるのは音楽を聴く者にとって、大切かつ嬉しい瞬間だ。


23:30頃に羽田空港へ到着。元々23時前の到着を予定していた便であったが、
それなりに遅れてしまったらしい。気になるのは終電だ。
こういった半端な遅延では航空会社側は対応はしてくれない。
後ろの2人組は既にホテルを探している。
なるべく早く荷物の受け取りに向かうものの、ここから更に荷物が回ってこない。
流れ始めてから待つこと10分ほどで漸く受け取り完了。
関税でもだいぶ列が出来てしまっていて、自分の番のときは巻いてもらった。
お陰様で周囲の諦めの嘆きを伺いながら
なんとか間一髪で新宿までの終電に乗ることに成功。










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しかし、新宿から家までの終電は終わってしまっていた。
というわけで磯丸水産へチン入。ここから更に追い込みをかけるとは前代未聞。
醤油の香りと刺身の甘さが身体へ溶け込む。










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場所が場所だったのでまだ店が開いているかを確認して御天へ移動。
帰国した日にPAZZさんとロッコさんにお会いできるとは前代未聞。
せんさい炒めとハイボールが沁みる。
途中から赤星へ移行してDisciplineトークも冴えれば午前10時。
…10時!?
時差ボケが成せる業であった。
血を流し土と化したシーザーロッコの最期を看取り家を目指す。










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7月末。日本の空は快晴。
旅ごとに確認する樹木の葉は涼しげに青々としている。
帰ってきた。
生きて帰ってこれた。
まずはお疲れさま。
懐かしみや遣りきりも感じる間もなく、眠りに付くのでした。


それでは、続きはwebで。チーン。

20160727 Brick Lane Market. #stdrums in Oxford Circus, Brixton, POP. London LAST NIGHT.

高い天井。伸ばせる足腰。身体を包む掛け布団。
快適な睡眠がこれほど療養に影響をもたらすとは。
予想はしていたが、それにしても絶対的である。家イズマイライフ。










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ロンドンの10時は曇りから始まる。雨は降っていないようだ。
身体も軽く、ゆったりとコーヒーでも飲みたいがそうもしていられない。
マジかよ。明日には飛行機に乗っているなんて。マジか。
というわけでNathanへ一報入れておき、歩いて外へ出かける。


ヨーロッパ諸国を周ってロンドンへ来ると全てのモノの多さに驚く。
各国に街並みのカラーがあったのに対し、多様な文化が入り混じり一色になっているロンドン。
それは自転車の運転1つに表れているように見える。
やはりヨーロッパのロンドンは、日本の東京だ。
あらゆるものが集まる都市。


Old Streetかは歩いて20分ほどでBrick Lane Marketへ到着。
毎回電車で来ていたので気付かなかったけれども
こういう位置関係にあったんだな。
あとで歩いて気付いたことだが、Old Spitalfields Marketもすぐ近くであった。
行きつけのレコ屋は11時に開店するので、それまでRough Tradeで時間潰し。


30分後戻ってみるもお店が開いていない…
なんと、今日は水曜日だったのか。
店(マーケット)は月~水曜が休みと知っておきながらのこの体たらく。
完全に曜日を勘違いしていました。
どれだけ日常と間隔を開けていたかがわかる。
さて今日しかないロンドン。
スーツケースは持っていないのでフットワークは軽い。
地図を見ながら行けそうな場所を選定した結果、バスでRat Recordsを目指す。
バス停はすぐ近くにあったが、目的地へ向かう番号がなかなか来ない。
この待ち時間や目的地への漠然とした期待と不安はなんとも観光らしい。
ここ数回はバスキングを中心にロンドンを周っていたため何か新鮮さがある。


10分ほどして希望のバスが到着。2階の最前列へ座る。
ギチギチに車が詰まる道路に歩行者や自転車が隙間を縫って潜り抜ける。
バスを待った理由がよくわかる。よく事故無く運転できるものだ。
セントラルを抜けるとようやく道に余裕ができてくる。










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1時間ほどかかってDenmark Hill駅に到着。
予定よりだいぶ遅れてしまった。
大よそ4ヶ月振りのRat Recordsはジャンル別にカテゴライズ分けがされていた。
相変わらずの安さ。
マスターも「キミは1stプレスしか興味ないもんね」と
選んだレコードを1枚1枚調べてくれた。


プレミアムボックスの中には未だにThe Whoの1stが売れ残っていた…。
運命的に買ってしまいそうにもなったけど、流石に状態が悪すぎる…。
恐らくはまた来年かな。そのときも売れ残っていたら…?


TESCOで買ったミールディールを食べ歩きしながらOvalまで歩き地下鉄へ。
トラベルカードではないので気付いたらかなりの電車賃を使っている。
14時頃にOld Streetの家へ戻るとNathanが出迎えてくれた。
しかしJaviがいない。それは構わないのだが。車でだ。
つまり僕のスーツケース機材ごと何処かへ行ってしまったらしい。
Javiに連絡をして助けてくれるNathanと、呆れる彼女のアナスタシア。
自由の横行が過ぎて個人の常識観念を失いそうになる。
それは共有・確認する必要が無いものだとは思うけど、
俺はバスキングしにロンドンへ来ているんだぜ笑。










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17時にStockwellで合流することとなり
(Nathanが謝ってくれたがキミは何も悪くないぞ!)
買ってきたレコードのチェックや、
AlexやGeorgeへ今夜会えないかを連絡する。
最大の収穫はThin Lizzyの3rd! コンディションも抜群です。
荷物の中に携帯の充電器もあったのだけど、
同居人のバーニーが貸してくれた。
とてもイイヤツで、家のお風呂(シャワーではない)の使い方を教えてくれる。
数十分後、風呂に入れるよと知らせてくれた。
わざわざ水加減を調整してくれたのだ。
お湯にはシャボンまで入れてくれた。…
…。
湯シャン派のワタクシ…ありがとう…。










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さてリフレッシュも済ませ指定の時間にStockwellへ。
駅前の工事が終わり随分とスッキリしていた。
流石に?予定通りの時間に来てくれて、荷物と機材を確保。
Nathan家で合流する予定として僕はOxford Circusへ向かう。
電車賃が嵩み所持金は残り数ペンス。
フェリーでGUINNESSを飲み過ぎたか…。










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ホームでは人が人を塞ぎ前へ進めない。
ようやく外へ出ると、いつものギターのバスカーが相変わらず同じ曲を弾いていた。
これがポンド安の影響か、アジア人を中心に観光客が殺到しているようだ。
セカンドスポットの薬局前で演奏してみるものの、人が多すぎて流れてしまう。
路上ライヴは適切な人口密度があるから難しい。多ければいいわけでもない。
左足の意味を見い出したり演奏は悪くはないのだけれども
あまりに反応がないので数曲で移動。
ギターバスカーの所へ行くと演奏を止めていて、
自治体の人がいるから待たなければならないと。
そこから1時間はやりたいらしい。
相変わらず場所を譲る気はない様だ。










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仕方がないので向かいでラウンド2。工事が終わってクリアになっていた。
先ほどより少し広い場所ので反応はぼちぼちあるものの
人が留まるには難しい混み方だ。
時折降る大粒の雨も気にせず叩く。
気になることも多いけどまずは楽しまなければ。
このツアーでの経験を音としてイギリスはロンドンの土地へ置いていく。
そういう気持ちになると徐々に反応もよくなっていく。
表現においてはとても大切なことだ。


暫く演奏していると、先ほどいた自治体の方が僕の前に現れていた。
これまでのツアーの話をして、
ロンドンでの演奏が今日のみであることの経緯を説明。
日本でのバスキングの話をしたり、
気付いたら少しばかり英語が喋れるようになっているのか…?
名前を控えられて終了。
片付けに合わせるように強い雨が降ってくるなか撤収。
ここでスーツケースのファスナーが破損して、
いよいよ最後のトドメが刺されてしまった。
あと1日、持ちこたえてくれ。
電車賃程度は稼げたので、移動できる!笑


Victoria LineでBrixtonへ向かう。
こちらもなかなかの混雑であるが、
この街ではただのピークタイムであるように感じる。
いつもの、ゴミ箱と地図の間にセッティングして
いざ演奏スタートすると併せるように雨に降られた。
しかしこの一瞬でも好反応だったので、駅構内側へ機材を移動。
見てくれていた人が手伝ってくれもし、雨をしのいで無事に再開。










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物乞い・酔っ払いは勿論、曇り空に降ったり止んだりの雨。
自身が街と一体化していくような感覚。
そこには身体で覚えているロンドンの雰囲気があった。
話し掛けてくれる人々や、
カムデンで会ったこのある人。(確かアイルランド人のお父さん)
止まらない好反応に演奏で返す。


パーティーピーポーを相手にしたモントルー。
屈辱をエネルギーにしたミュンヘン。
サウンドを受け入れてくれたベルリン。
環境に苦戦したプラハ。
それを活かして巻き返せたミラノ。
立ち往生が転じて人々と繋がれたシャモニー。
パリの港から見た夕陽。
最終日に、路上ライヴの本質を見い出せたような気がする。


22時過ぎに駅側から苦情が入ってしまい終了。3時間ほど叩いたことになる。
仲良くなったNadiaと飲みに近所にあるPOPという野外のお店へ。
GUINNESSもあり一安心。ここの店は餃子が美味いらしい。
ベルリンのラッパーの話や、12月にタイで行われるフェスに出て欲しいと言われた。
ロンドンでの切っ掛けが果たしてタイへ繋がるのか。


僕の英語力だと、最初は上手くコミュニケーションが上手く取れない。
しかし次第に相手が僕の英語力を理解して、
なるべく解るように伝えてくれるようになる。
日本語を勉強している人になるべく伝わりやすいように単語を選んで話すように、
相手にレベルを下げてもらうことこそがコミュニケーションの秘訣である。
…こうしてまた英語力を伸ばそうという意識が遠のいてしまうのであった…
なかなか吹っ切れた人で、飲み物も全て奢ってもらってしまった。また会おう!


24時頃にOld Streetの家へ戻ると、そこに居たのはGeorge!!
今日は難しいと言っていたが、最終日ということでわざわざ来てくれたのだ。
改めてGUINNESSを飲みながらバーニーも加わってこの度を総ざらいする。
今日のバスキング結果をメンバーに話す。
メンバーもロンドンは変わったと言っている。
Camdenの徹底した排除運動や、それぞれの街に現れる自治体を見れば否定できない。
その中でもBrixtonという街は変わらないというのもまた面白い。
しかし今後、Brixtonでバスキングをするためだけにロンドンへ来るのだろうか。


イイモノをやるよと、バーニーが持ってきたのはGUINNESSのサインボード!
流石パブの空き家である。重いがなんのその。なんとしてでも持って帰るぜ。
パスタを食べながらこの旅での精算をする。
結果的に1人€110の利益。あれだけのハプニングが続きながらよく黒字になったものだ。
僕はIRON MAIDENのチケット・Tシャツ代を金庫から借りていたため丁度トントン。
完璧なお金の使い方であった。
こうして旅はいよいよ終焉を迎える。
日本の話をしながら就寝へ。


ただただ、よくここまで来たなという感想を抱いた最終夜でした。










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それでは、続きはwebで。チーン。
£75.7

20160726 Les Houches, France to Dover, England. Old Street, London.

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車が立ち往生してフランスはLes Houchesに留まり3日目。
何処を見渡しても絶景の山々と、
まだスイスに近いフランスに停泊している違和感が交錯する。










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スーパーマーケットでパン、ハム、チーズ、レタス等々を買い込む。
昨日のバスキングのお陰で財布を気にしなくていいのは助かる。
そして車へ戻ると、意外にもエンジニア氏が早速修理に着手してくれていた。
リフトに上げられ、部品を交換。エンジンが無事に掛かる。
この2日間が僅か20分で解決されるという呆気ないものであった。
恐らくこのエンジニア氏がボスで、腕もたつのだろう。
忙しいなか手を回してくれてありがとう!










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昨日稼いだコインでの支払いも受領してくれた。
€159.44に加えてオイルも買っておき、遂に移動だ。


昨日と同じホテルにWi-Fiを借りて今後の道のりをチェックする。
ロンドンへ直行するにはフェリーが一番安いらしい。
調べると21:30発の便があった。
チェックインは90分前で、現在時刻は13時過ぎ。
水を汲んだり準備をしたかったけれども、その余裕はなさそうである。
ノンストップでフランスはCalaisを目指すこととなった。
因みにロンドンを発つのは28日の15時。猶予は残り約50時間。










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無事に動く車がこれほどありがたいものとは。
まさかの思い出ができたLes Houchesよ。さらば。
Chamonixでのバスキングを忘れることはないだろう。
トラブルもなく順調に走る車さま。ありがたや。
作曲やブログのメモを纏める。


途中JaviからNathanへ運転交代の際に前方座席へ。
BillとNathanの間に座ったため、スペイン語地獄が待っていた…。
Billは音楽をかけるとよく喋る。
ましてや運転中の車内なので声も張る必要がある。これはキツい笑。


そして後部座席はJaviとTereのお陰でぐちゃぐちゃ。
冷蔵庫の上に毛布?が敷かれていたために発熱もしている。
どうしたらここまで「意図せずに」ひっくり返せるのかがわからない。
モノへ対する意識と配慮には随分と隔たりがあるようだ。
そして違いを理解し、受け入れればいいのである。


ジャーマンではないRAGEはこの車内で再生される率がとても高い。
盛り上がる車内で黙々と作曲。
高速道路の料金所が見えてきた。€77。移動距離を考えれば妥当である。
そしてフランスの国境審査。これを終えると今度はイギリスの審査。
流石はイギリス。旅程票の提示を求められる。持っておいてよかった。
続いて荷物審査。最後にフェリーの登場審査と。
4回もパスポートを見せて、21時に遂にP&O Ferriesへ到着。










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潮風に導かれ、港から夕陽を眺める。
車内にipodを置き忘れてしまったが、脳内ではislandsが自動再生されている。
Prelude: Song of the Gulls. かもめの歌。
かもめの鳴き声が長かった旅の終わりを告げているようだ。


ふと、幼少の記憶が呼び覚まされる。父親とサビキ釣りをした千葉港。
夜にライトを持って出かけたイカ釣り。親父がなんとか1匹ヤリイカを釣って、
持って帰ってイカ刺しを作ってくれた。別格に美味かった。
潮の香りが、当時の思い出を蘇らせた。そして今日まで生きてきた。
きっと親父もislandsを気に入ってくれるだろう。日本に帰ったらCDを贈ろう。
映画のスタッフロールのように記憶と気持ちが身体を流れていった。










出港時刻通りにフェリー内へ車を停めて上の階へ。
船内のメイン通貨はポンドで、なんとGUINNESSがある!
しかも£3.90。なんだこの天国は…ポンドを置いてきてしまったために車へ。
しかし、出港したあと車庫へ行くのは禁止されているのだそう。
車上荒らしの防止か。落ち着いたらスタッフの方が同行して取りに行けることに。
それまでは我慢…なんぞ全くできずにカードでまずは1杯。










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離れていくヨーロッパ・フランスを眺めながら文字通りの祝杯を挙げる。
至福の1杯。さらばフランス。さらばLes Houches。さらばChamonix。
そしてさらばヨーロッパ。










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係りの方の同行で無事にポンドを回収して即2敗目。いや、3杯目。
バーが閉まってしまうタイミングだったので併せて4杯目。










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メンバーはゲームコーナーのタイムクライシスで白熱中。
この珍道中。僕はGUINNESSでチン入中。










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22時過ぎにイングランドはDoverへ到着。
そうか、これがドーバー海峡だったのか。
テレビ番組の企画で耳にしたことがある我々世代は多いだろう。
フランスとイギリスには1時間の時差があるため、90分の船旅は30分に短縮された。


1時間ほど更に走ると、見たことのある風景。赤いダブルデッカーバス。
遂にロンドンへ到着した。オフライセンスの数が都会を証明している。
25時頃。Old StreetのNathanが住む家へ。
ここはパブだった空き家らしく、1階はほぼそのままの状態で残っている。
カウンターの中にある冷蔵庫には大量の出来合いのパスタが保存されている。
オフライセンスで買ってきたGUINNESSで皆で乾杯。ほんと、お疲れ様。
特に運転をし続けてくれたJavi, Nathan。計4000km以上の旅となった。
パスタを食べて適度な時間に就寝。
屋根があって足が伸ばせるだけで贅沢を感じる夜でした。


それでは、続きはwebで。チーン。










※日本へ帰国後両親に会い、港での思い出と共にislandsを無事に渡す。
後日、アルバムへの感想は「宗教音楽みたいだな!」でした。
チーン。

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