METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

Travel

20191013 Walking around Sydney city: Town Hall, Opera Hall, Pitt Street. PLINI + Jakub Żytecki + Nick Johnston + Dave Mackay at The Lansdowne Hotel. Australia.

投稿日:2019年10月14日 更新日:

シドニーの日曜日。
お昼頃に起床。今日は行きたいライヴがある。
その時間までAdamと共にシドニー市内へバスで向かおうとなった。

市内まではバスで約50分ほど。
広大なオーストラリアという土地を持ってすれば近い距離に入るらしい。
バスはダブルデッカー。2階最前列。嬉しい。

市内に近づいても海が汚れていないのが不思議である。
竿投げたい。
道中Adamとの雑談
A「市内にオススメのラーメン屋があるんだ」
R「いいね。好きな味とかあるの?」
A「ハカタ」
こやつ…味ではなく種類で言って来やがる…。

終点のWynyard Stationがシドニー市内となる。
この国…坂のアップダウンが激しく、それは中心部も同様にいえる。
バスキングを予定しているのはまさしくこの辺り。
スーツケースを持っての移動は相当大変そうだ。
そう、今日はバスキングスポットの下見でもある。

と、その前にレコ屋へ。メタルを中心に扱う “Utopia Records”
店内はなかなかの充実っぷりで、一部ヴィンテージレコードも展示。
流石AC/DCは充実。Dirty Deeds Done Dirt Cheapのオリジナル盤が展開されていた。

Adamとケンタッキー。
ランチタイムは少し安い。

とある一角のビルは日本の小売・飲食店が並んでいて、なかにはDAISOも。
想像している以上に日本の文化・製品が高く買われている様子。

バスキングスポットとして、ここTown Hall周辺。

そしてオペラハウス周辺の港。ここら辺は音を出しても苦情がなさそう。
バスカーも多く集まるホットスポットだ。

ブレないことには若干の定評があるが、元々私のものでもない。

その中間くらいにあるPitt Streetも広く、やりやすそうな中心街。
ただしショッピングモールなので苦情が入らないかが懸念点である。

オーストラリア、重ね重ねとなるが広大である。
結構な距離を歩いた気がするな…。

というわけでAdamオススメのラーメン屋へ。
アジア系のフードコートの奥にあったのは「がむしゃら」
ラーメンに疎い私でも聞いたことのある店名。
異国の壁に突然日本語が広がっていて、文字が読めることこの上ない。
Adamは敢えて日本語でのオーダーにトライするのが萌えるエラい。
かなり濃厚なラーメン。味は美味しい。
1点あるとすれば温度か。経験上海外の人は「熱過ぎる料理」は不得意。
オーダーのスピードを見ても「出来たてをすぐ食べる」という文化はあまりないのだろう。
友人のACEってやつはラーメン屋でスープに水をぶち込むという伝説もあるくらいだ。

お腹も満たされて更に移動。
この写真は「夢で見たことがある」というデジャヴュ記録でしかない。
夢の中では塔の先に広場があった。

というわけでVictoria Parkへ19時前に到着。
Laurenと、ライヴで一緒にステージに立ったベーシストErikと合流。
そう、彼はなんと事前にチケットを買っていたのだ。改めて凄い偶然だな…。
ErikはLOTUS ROOTを買ってくれた。この地で初めてレコードが売れた!
それを見てAdam「おめでとう!ビールが2杯買えるな!」
…物価よ…。
こうして成田空港で偶然会ったポーランドのバンド “Jakub Żytecki” のライヴへ向かう。

入場するとDave Mackayの演奏中。
キーボードソロでのメロウな空間。

Jakub Żyteckiは2番目。
スムーズにセッティングを終えて演奏スタート。
やばい、Jakub、衝撃的にギターが上手い。
タッチと音階センスが抜群にいい。
ドラムのジョゼフもGavin Harrisonかと思わせるどっしりしたグルーヴ。
ベースと鍵盤を自在に操るマイケル。
『打ち込みよりも合っている』強烈な演奏にノックアウト。
この高揚感を #STDRUMS では常に求めているのだ。

続くNick Johnstonは超絶テクニカルなのに非常に癖がある。
フュージョンを極めたFrank Zappaのよう。
終わって話してもかなり気さくで、不思議な人。
PLINIってこんな音だったっけなと思っていたのはここだけの秘密だ。

トリのPLINI。
(やべーさっきのバンドがPLINIじゃなかったんだと思っていたのはここだけの秘密だ)
4年前のCynic来日で観ているが(帯同のCYCLAMENヴォーカルが、空港で会ったハヤトさん)
なんとその時のギターがJakobだったのだ。一度見たことがある人だったとは…。
最後の曲でぞろぞろとゲストが出てきて弾き始める。
Nickは何故かサラダを食べながらの登場。やはりイカれてやがる。

新世代の若者が創造するフュージョン・AORのような音楽。
演奏と楽曲の面白さが同居する世界をまさに求めている。
そしてオーストラリアでの「テクニカルな音楽」需要を体感して
少しの可能性も併せて感じるのであった。

こうしてライヴを終えて来た仲間たちとワイワイ。
Jakubバンドの人たちも本当に親切で、親身に話してくれる。
Jakubは次々とビールを持って来てくれていて、
1杯$9で愕然としていた私に光をもたらしてくれた。
(本当に2杯しか買えないのだから)

すると「今日はこの後打ち上げやるぜ」と誘ってくれた。出るしかないだろ。
来た仲間は先に帰るとのことで、初めてバスで家まで帰る選択となる。
…まて、こんな酔っ払いの状態で、初めての国・初めての土地から
1時間くらいバスに乗って無事帰ることができるのか…?

それでも今は目の前の楽しみが勝つようだ。
そして謝罪せねばならないこともある。
今期旅ブログの初日に「ヨーロッパの英語はわかりやすい」と書いたが
そんなことはない。
全然誰が何言ってるかわからないです。

とはいえ其々の皆さんに #STDRUMS を渡すことができた。
聴いてくれることを願う。このシーンに入れたらどんなに面白いことか。
沢山のビールをご馳走様でした。
ブロンドヘアで細身のウエスタンすぎる男性店員が最高にいい動きをしていた。

解散したあとはJakubメンバーのあとをついて行ってもう1件。
しかし途中で寝てしまったようだ…
海外では「飲んだら寝る」というのはあまり通常ではないので、
面倒なことをしてしまったかが心配だ…。

というわけで3:30頃に解散。
居合わせさせてくれてありがとう。
こういうときにもっと英語を喋れたら交友が深くなるのにな。
意思を伝えることはできるが、円滑なコミュニケーションにはまだまだ程遠い。

こうしてバスの旅が始まる。オーストラリアも24時間バスがあるのだ。
1回の乗り換えで帰れるらしい。
まず、ハコから2件目まで若干距離があったため、バス停の確認。
到着するものの一向に目当てのバスはやってこない。
30分ほど待って乗車。このバスが間違っていないことを祈る…。

無事に乗り換えポイントへ到着して徒歩。
出発地点が多いためどの停留ポイントで待てばいいか非常に悩む。
暫くして来たバス…よし。これで帰れる。

約1時間ほどして最寄駅へ到着。
さてマップ…ここからが大変だった。
今回の旅では然程ケータイを使わないと踏んで、今の所全てWifiで生活している。
つまりインターネットを使用できない。
万が一ということでLaurenのケータイを借りていたのだが、
彼女のケータイが示す家の場所と、私がGoogle Mapで事前に掴んでいた場所が違うのだ。
これはどちらを信じれば…。

こういうとき、私は必ずと言っていいほど反対を選んでしまう。
記憶という便利な機能が、反対側を選んだそのときだけを思い返させるならそうだ。
Laurenのケータイが示す場所に行っても何もない。
結果更に迷子になる。
1時間ほど掛けてか、朝6時前にようやく家にたどり着くことができた…。

空腹もありキッチンに向かうと、ちょうど出勤で起きたAdam。
なにか食べ物はないかと尋ねると、朝食などに食べるナッツのスティックをくれた。
ありがとう。だけど違うんだ。その、なんというか、シメだ。
仕事へ向かったAdamを見送りつつ、棚を開けた先に、
光が。

インスタント味噌汁が。
日本からのお土産が。
未開封が。

というわけで自分のお土産を真っ先に自分で食べる罪悪至福の味を楽しみ
眠りにつくのであった。

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それでは、続きはwebで。チーン。

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