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20160727 Brick Lane Market. #stdrums in Oxford Circus, Brixton, POP. London LAST NIGHT.

高い天井。伸ばせる足腰。身体を包む掛け布団。
快適な睡眠がこれほど療養に影響をもたらすとは。
予想はしていたが、それにしても絶対的である。家イズマイライフ。










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ロンドンの10時は曇りから始まる。雨は降っていないようだ。
身体も軽く、ゆったりとコーヒーでも飲みたいがそうもしていられない。
マジかよ。明日には飛行機に乗っているなんて。マジか。
というわけでNathanへ一報入れておき、歩いて外へ出かける。


ヨーロッパ諸国を周ってロンドンへ来ると全てのモノの多さに驚く。
各国に街並みのカラーがあったのに対し、多様な文化が入り混じり一色になっているロンドン。
それは自転車の運転1つに表れているように見える。
やはりヨーロッパのロンドンは、日本の東京だ。
あらゆるものが集まる都市。


Old Streetかは歩いて20分ほどでBrick Lane Marketへ到着。
毎回電車で来ていたので気付かなかったけれども
こういう位置関係にあったんだな。
あとで歩いて気付いたことだが、Old Spitalfields Marketもすぐ近くであった。
行きつけのレコ屋は11時に開店するので、それまでRough Tradeで時間潰し。


30分後戻ってみるもお店が開いていない…
なんと、今日は水曜日だったのか。
店(マーケット)は月~水曜が休みと知っておきながらのこの体たらく。
完全に曜日を勘違いしていました。
どれだけ日常と間隔を開けていたかがわかる。
さて今日しかないロンドン。
スーツケースは持っていないのでフットワークは軽い。
地図を見ながら行けそうな場所を選定した結果、バスでRat Recordsを目指す。
バス停はすぐ近くにあったが、目的地へ向かう番号がなかなか来ない。
この待ち時間や目的地への漠然とした期待と不安はなんとも観光らしい。
ここ数回はバスキングを中心にロンドンを周っていたため何か新鮮さがある。


10分ほどして希望のバスが到着。2階の最前列へ座る。
ギチギチに車が詰まる道路に歩行者や自転車が隙間を縫って潜り抜ける。
バスを待った理由がよくわかる。よく事故無く運転できるものだ。
セントラルを抜けるとようやく道に余裕ができてくる。










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1時間ほどかかってDenmark Hill駅に到着。
予定よりだいぶ遅れてしまった。
大よそ4ヶ月振りのRat Recordsはジャンル別にカテゴライズ分けがされていた。
相変わらずの安さ。
マスターも「キミは1stプレスしか興味ないもんね」と
選んだレコードを1枚1枚調べてくれた。


プレミアムボックスの中には未だにThe Whoの1stが売れ残っていた…。
運命的に買ってしまいそうにもなったけど、流石に状態が悪すぎる…。
恐らくはまた来年かな。そのときも売れ残っていたら…?


TESCOで買ったミールディールを食べ歩きしながらOvalまで歩き地下鉄へ。
トラベルカードではないので気付いたらかなりの電車賃を使っている。
14時頃にOld Streetの家へ戻るとNathanが出迎えてくれた。
しかしJaviがいない。それは構わないのだが。車でだ。
つまり僕のスーツケース機材ごと何処かへ行ってしまったらしい。
Javiに連絡をして助けてくれるNathanと、呆れる彼女のアナスタシア。
自由の横行が過ぎて個人の常識観念を失いそうになる。
それは共有・確認する必要が無いものだとは思うけど、
俺はバスキングしにロンドンへ来ているんだぜ笑。










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17時にStockwellで合流することとなり
(Nathanが謝ってくれたがキミは何も悪くないぞ!)
買ってきたレコードのチェックや、
AlexやGeorgeへ今夜会えないかを連絡する。
最大の収穫はThin Lizzyの3rd! コンディションも抜群です。
荷物の中に携帯の充電器もあったのだけど、
同居人のバーニーが貸してくれた。
とてもイイヤツで、家のお風呂(シャワーではない)の使い方を教えてくれる。
数十分後、風呂に入れるよと知らせてくれた。
わざわざ水加減を調整してくれたのだ。
お湯にはシャボンまで入れてくれた。…
…。
湯シャン派のワタクシ…ありがとう…。










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さてリフレッシュも済ませ指定の時間にStockwellへ。
駅前の工事が終わり随分とスッキリしていた。
流石に?予定通りの時間に来てくれて、荷物と機材を確保。
Nathan家で合流する予定として僕はOxford Circusへ向かう。
電車賃が嵩み所持金は残り数ペンス。
フェリーでGUINNESSを飲み過ぎたか…。










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ホームでは人が人を塞ぎ前へ進めない。
ようやく外へ出ると、いつものギターのバスカーが相変わらず同じ曲を弾いていた。
これがポンド安の影響か、アジア人を中心に観光客が殺到しているようだ。
セカンドスポットの薬局前で演奏してみるものの、人が多すぎて流れてしまう。
路上ライヴは適切な人口密度があるから難しい。多ければいいわけでもない。
左足の意味を見い出したり演奏は悪くはないのだけれども
あまりに反応がないので数曲で移動。
ギターバスカーの所へ行くと演奏を止めていて、
自治体の人がいるから待たなければならないと。
そこから1時間はやりたいらしい。
相変わらず場所を譲る気はない様だ。










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仕方がないので向かいでラウンド2。工事が終わってクリアになっていた。
先ほどより少し広い場所ので反応はぼちぼちあるものの
人が留まるには難しい混み方だ。
時折降る大粒の雨も気にせず叩く。
気になることも多いけどまずは楽しまなければ。
このツアーでの経験を音としてイギリスはロンドンの土地へ置いていく。
そういう気持ちになると徐々に反応もよくなっていく。
表現においてはとても大切なことだ。


暫く演奏していると、先ほどいた自治体の方が僕の前に現れていた。
これまでのツアーの話をして、
ロンドンでの演奏が今日のみであることの経緯を説明。
日本でのバスキングの話をしたり、
気付いたら少しばかり英語が喋れるようになっているのか…?
名前を控えられて終了。
片付けに合わせるように強い雨が降ってくるなか撤収。
ここでスーツケースのファスナーが破損して、
いよいよ最後のトドメが刺されてしまった。
あと1日、持ちこたえてくれ。
電車賃程度は稼げたので、移動できる!笑


Victoria LineでBrixtonへ向かう。
こちらもなかなかの混雑であるが、
この街ではただのピークタイムであるように感じる。
いつもの、ゴミ箱と地図の間にセッティングして
いざ演奏スタートすると併せるように雨に降られた。
しかしこの一瞬でも好反応だったので、駅構内側へ機材を移動。
見てくれていた人が手伝ってくれもし、雨をしのいで無事に再開。










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物乞い・酔っ払いは勿論、曇り空に降ったり止んだりの雨。
自身が街と一体化していくような感覚。
そこには身体で覚えているロンドンの雰囲気があった。
話し掛けてくれる人々や、
カムデンで会ったこのある人。(確かアイルランド人のお父さん)
止まらない好反応に演奏で返す。


パーティーピーポーを相手にしたモントルー。
屈辱をエネルギーにしたミュンヘン。
サウンドを受け入れてくれたベルリン。
環境に苦戦したプラハ。
それを活かして巻き返せたミラノ。
立ち往生が転じて人々と繋がれたシャモニー。
パリの港から見た夕陽。
最終日に、路上ライヴの本質を見い出せたような気がする。


22時過ぎに駅側から苦情が入ってしまい終了。3時間ほど叩いたことになる。
仲良くなったNadiaと飲みに近所にあるPOPという野外のお店へ。
GUINNESSもあり一安心。ここの店は餃子が美味いらしい。
ベルリンのラッパーの話や、12月にタイで行われるフェスに出て欲しいと言われた。
ロンドンでの切っ掛けが果たしてタイへ繋がるのか。


僕の英語力だと、最初は上手くコミュニケーションが上手く取れない。
しかし次第に相手が僕の英語力を理解して、
なるべく解るように伝えてくれるようになる。
日本語を勉強している人になるべく伝わりやすいように単語を選んで話すように、
相手にレベルを下げてもらうことこそがコミュニケーションの秘訣である。
…こうしてまた英語力を伸ばそうという意識が遠のいてしまうのであった…
なかなか吹っ切れた人で、飲み物も全て奢ってもらってしまった。また会おう!


24時頃にOld Streetの家へ戻ると、そこに居たのはGeorge!!
今日は難しいと言っていたが、最終日ということでわざわざ来てくれたのだ。
改めてGUINNESSを飲みながらバーニーも加わってこの度を総ざらいする。
今日のバスキング結果をメンバーに話す。
メンバーもロンドンは変わったと言っている。
Camdenの徹底した排除運動や、それぞれの街に現れる自治体を見れば否定できない。
その中でもBrixtonという街は変わらないというのもまた面白い。
しかし今後、Brixtonでバスキングをするためだけにロンドンへ来るのだろうか。


イイモノをやるよと、バーニーが持ってきたのはGUINNESSのサインボード!
流石パブの空き家である。重いがなんのその。なんとしてでも持って帰るぜ。
パスタを食べながらこの旅での精算をする。
結果的に1人€110の利益。あれだけのハプニングが続きながらよく黒字になったものだ。
僕はIRON MAIDENのチケット・Tシャツ代を金庫から借りていたため丁度トントン。
完璧なお金の使い方であった。
こうして旅はいよいよ終焉を迎える。
日本の話をしながら就寝へ。


ただただ、よくここまで来たなという感想を抱いた最終夜でした。










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それでは、続きはwebで。チーン。
£75.7

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