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20150427 #stdrums in Oxford Circus, Westminster. Looking Glass Cocktail Bar.

この日はとある計画を実行すべく昼から行動開始。
まずは、もはやお馴染みのOxford Circusで路上ライヴ。









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やはりこの日も上々な盛り上がり。
デイタイムから反応がいいのは結果としても大変ありがたいです。
そして今日のセットリストは同じ曲を何度も並べることに。


1時間ほど演奏してロンドンの中心部のひとつ、Westminsterへ移動。
遂に実行するときが来ました。









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路上レコーディング!









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Recorded at Big Benと言いたいがためのこの計画。
Javiも来てくれて映像を撮ってくれた。
更に昨日CDにサインを書いたVincent氏ともまさかの再遭遇。


最初は写真の、ビッグベン直下でやっていたのだけれども
地区管轄の警察が来てしまって数十分で中止。
しかしバスキング(お金稼ぎ)でないことを知ると笑っていた。
更にビッグベンと警察という構図がいいのか、観光客が次々に写真撮影を頼んでいた。
また、それに笑顔で応じられるのがいいよなぁ。
演奏もドラムしか無いのに、街の反応はとても良かった。









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橋側に移動して再挑戦。
こちらだと川の上だし、前は道路だして全くクレームなくやれました。
看板に反応してくれてか、怪訝そうにもいい反応をしてくれました。
むしろ新たなライヴポイントの発見か。
道が狭いため、人が止まらず流れてしまうのが欠点ですが。









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椅子に座っているのでゆったり景色を楽しめるのも最高です。









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3時間ほどで3曲のレコーディングを完了。
今回の旅の目的の1つを無事に終えられてよかった。
あとはどういう材料が録れているか。









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フライヤーを置いておいたら、チップを頂いてしまいました。
レコーディング中に稼ぐとはなんて貴重な経験…。


一旦帰宅。路上ライヴもレコーディングもして流石に疲労も溜まっている。
しかし先日カムデンで路上ライヴをやっていたときに、
今日オープンマイクがあるから来てくれと言ってくれた人がいた。
折角声を掛けてくれたのに行かないという選択肢はないので、
Old StreetのLooking Glass Cocktail Barへ向かう。Troy Barの先にあった。


いわゆるVenueで、ライヴスペースに入るにはチャージが掛かる。
と、考えてみれば誰が僕を誘ってくれたのか、名前がわからない。
ここに来て初めましてのときに名乗り合う意味と大切さを痛感する。
スタッフや主催の人に事情を説明するも、
その誰かが確定出来ずこちらも説明に限界があったので、チャージを払って入ることとした。









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やや暗めのスペースでアコースティックに近いライヴを展開中。
店名通りカクテルをメインに出しているお店らしい。
声を掛けてくれたのは誰だったのだろうかと、周囲を見渡しながら鑑賞。
ドラムのドンに話をしてみたが、彼もただの参加者でわからないらしい。
再度主催の方に話をしてみるものの、誰だかわからないと。
結局その誘ってくれた人は、今日ここには居ないという結論となった。
ほんまかいな。
こうなったら楽しんでいこうと、折角持ってきたドラムを使えるか訊く。
アコースティックなハコだから難しいと。
あれ…それじゃぁ、なんで誘われたんだ…?
よーしならば、オープンマイクに出演させて貰おう。
今日はもう一杯で出れないと。
oh,


結局、特にオープンマイクの面白さも無かったので店を出ることにした。
主催の方は申し訳なくしてくれた。
疲れてるなか、あの彼が「約束」と言ってくれたから来たのに。
これは失敗だ。
この時間にバスキングも他にやることも出来たのに。
勿体無い。


と、いつもならこう感じていたような気がする。
後悔し、残念がっただろう。
だが全てに経験という価値がつき、そもそも人生とは失敗の繰り返し。
思うようにも、完璧にもいかない。言ってしまえばそもそもが人生とは暇つぶしなのではなかろうか。
意味を求め過ぎる必要がどこまであるのだろうか。
この前提であれば、何事にも不快にならずに済む。


ふとした経験がこのような考え方に導いてくれた。
そしてこう感じられたのは今回の旅で出会った・経験したものからだと思う。
これこそが今回にして最大の収穫に思えた。


限界ギリギリのスーツケースを道中転がしながら無意味な往復作業。
汗ばみながら家へ向かう。
しかし何処か心地よい風が身体をすり抜け、気分はよかった。
また今日も一歩一歩、終わりへ向かっていく。









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それでは、続きはwebで。チーン。
£55.3

20150426 #stdrums in Oxford Circus, Camden Town, Brixton.

ヨーロッパの旅で身体も存分に疲れたろうと思いきや、午前中に起床。
機材を持ってOxford Circusへ向かう。昼にやるにはここが最適のように思える。
と、他のバスカーも思っているのだろうか先客あり。









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ファンキーなサウンドが街を彩る。
サックスのカールがリーダーのバンドらしく、彼はバークリー出身らしい。
そこで日本人と多く知り合ったようで日本語も流暢。









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数曲演奏すると場所を交代してくれて、#stdrumsのCDを渡すとお金を入れてくれた。
律儀だなぁ。ありがとうカール!


4日振りのドラムは、身体の動きがやはり鈍くなっている。
街の反応は上々で、カールのバンドのドラマーも残って見てくれて嬉しかった。
またカムデンで見てくれたという人も居てくれた。
CDもいい感じに売れていき、Vincentさんにはサインを書かせて頂く。


その後はCamden Townへ移動。









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反応のよさもあって、思わずWorld's Endで一服。
ZEP, YES, ANTHRAXとナイスなBGMが続いていく。
18時過ぎからセッティングをしてスタート。
前回はCamden Town負け無しで、必ず盛り上がる街だったのだけど、
4月は日の長さが影響しているのか?やけに閑散とした印象。
なので、いい感じに人が集まったときを見計らってフリーCDを決行。
そのタイミングがよかったのか、一瞬で残りのCDが無くなりました。









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こうして20枚程持ってきたCDは完売。
いつもいる無音ダンスおじさんも写っております。
このおじさん、人を集めてくれるメリットと
ライヴがお笑いになってしまうデメリットを持ち合わせる諸刃のおじさん…


さてCDは完売したものの時間はまだ早かったのでBrixtonへ向かう。
隣人との約束、21:30まではやってもいいのだ。
いつもの駅前で始めると、前回集まってくれた人々と再会が続く。
うち1人の、楽器をやっているらしい初老の方が特に気に入ってくれていて
終始動画を撮影してくれていた。
ありがたい限り。
1時間ほどやって終了。今日はどこも反応がよかった日でした。
片付けをしているとその初老の方が近付いてくれて話し掛けてくれた。
ほんとありがとう御座いました。動画も沢山撮影してくれて。
是非YouTubeにアップして下さい。


「ビール買いたいから£1.45くれ」


はい。これがBrixtonです。


家があるStockwellに降りる際、ホームに女性が待っていた。
その人と目が合うと、スマイルをお互い交わして電車を降りた。
この瞬間なんだなと。この国に魅力を感じているのは。
アメリカでもオーストラリアでもそうなのかもしれないけど。
人は自分を映す鏡。こちらがオープンであれば相手もオープンになる。


帰宅してGUINNESSを飲みながら、明日の計画を練るのでした。









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それでは、続きはwebで。チーン。
£221.5 (NEW RECORDS!)









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写真のスペースが余っているのでサグラダファミリアの写真。









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縦パノラマ!

20150425 Guel Park, Sagrada Familia. Barcelona, Spain. to London.

イタリアでは連日快晴が続いていたものの、今日のスペインは曇り。
思い返せば、昨夜BARを出たときに路面が濡れていたような。


午前中に宿を出る。管理人の方がインド人で、日本語を喋ってくれる愉快な宿でした。
しかし見ていると英語は勿論、スペイン語、イタリア語までも話しているように見える。


先ずは腹ごしらえ。出ると近くにJamon Experienceという
生ハム専門店があってサンドイッチを売っている。
それを食べながら歩こうと店内に持って行ったら、なんと店内でも食事が可能。
しかもビールが3ユーロだったりと、とても安い。
というわけで午前中から生ハムサンドイッチとビールでご機嫌。
(Javiに後から聞いた話、もっと安いBARも沢山あるらしい。Barcelona恐るべし)









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その後電車・バスと経由して辿り着いたグエル公園。
ガウディが20年ほど住居として使ったのちに開放された場所なのだとか。
子どもの国というか、ノープランに好きなものを詰め込んだような空間。
PRINCEの世界観に近いような。
広場ではテキ屋が場所を細かく移動しながらサングラスなどを売っていた。
見回りを回避しながらの販売根性。見習うものがあります(?)
時間の都合上、ぐるっと一周回ったくらいで公園を後にする。









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バス・地下鉄を乗り継いで到着したのは、サグラダファミリア。
一見威圧的ともいえる存在感だが、よく見ると全体的に丸みを帯びている。
グエル公園でも感じた、好きなものを詰め込んで何処かポップさがある印象。


入場の際にはやはり荷物検査がある。
全ての荷物を持っていたため、スティックとカホンを一旦預けることとなった。
確かに持ち込むべきものではないね。









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中に入ると思わず声が漏れる。
体感したことのない天井の高さ。
視点が1つ移る度に新しい発見が続く。









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館内には若干の音量で賛美歌のような声が流れているのも助けてか、
この姿はまさしく神聖そのもの。
肉体的な姿無き神の権威と象徴を、人間が作り上げていく。
信仰という、言葉を探そうとも表現できない「エネルギー」の強さを感じざるを得ない。


天井を見上げるだけで時間はとうに過ぎて行き、次の時間予約のため列へ並ぶ。
エレベーターで中部まで登り、そこから歩いて降れるイベントがあるのだ。


到達すると、想像以上に剥き出しな立場に放り出される。
写真撮影の携帯を落としてしまいそうで恐ろしい。
身体を乗り出せるバルコニーのような場所もあり、
見晴らしのよい景色を楽しむ一方、思わず足がすくむ。









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こういうポップさ、植物や果物といった自然のものが随所に取り込まれて畏怖。
見ての通り着工は続いており、完成はいつなのだろうか。
そして完成した、そのとき…?









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後半は狭い螺旋階段を降っていく。
くり抜いたかのような筒状の穴が見事に開いており、
設計・技術の高さには驚くばかり。
そして恐い笑。









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文字通り地に足が付く安心を手に入れ、引き続き天井や壁に引き込まれる。
ステンドグラスが赤・青・緑と各テーマに沿って堂々と君臨し、
太陽の経過によって館内を照らすバランスを変えていく。
脳の処理が追い付かない程の素晴らしさ。


充分に堪能した/幾らでも居られるサグラダファミリアをあとにしてカタルーニャへ戻る。
空港へ向かうバスに乗るまでまだ時間があったため









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まさかのJamon Experienceへ出戻り。
サラダから盛り合わせ、サンドイッチまで充分に堪能。
少しいい赤ワインを注文すると、このワインに合うのはこれだと
5年ものの生ハムを切って出してくれた。
盛り合わせの生ハムは2年ものらしく、
5年のしっかりした深い味わいに対して、2年のとろける美味しさも捨てがたい。
なんというか、ここに、住みたい。


というわけで弾丸Barcelona旅行にも終わりが見えてきた。
バスに乗って空港へ向かい、チェックインを完了。
そういえばイタリアからスペインへ移動したとき入国審査が無かった。
ヨーロッパは県を跨ぐくらいの感覚なのだろうか。
チケットが安くBrithsh Airwaysを選べたので、
短い渡航に関わらず軽食と飲み物が出てきて嬉しい。
短時間でさっくり決め込み、無事にロンドンへ帰ってきた。









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また現れたピアノ。
Javiに換金してもらったユーロが全く足らなくて
かつイギリスと違ってカードが使える環境があまり整っていなかったり、
英語が伝わらなかったり飛行機に危なく間に合わなそうになったり、
宿に辿り着けなかったりバスにお金払わなかったり(ほんと何故だ)、
様々なハプニングと、身体が吸収できる限りのエネルギーをもらってきた旅でした。


さて残りの数日。存分に路上ライヴを楽しみたいと思います。


それでは、続きはwebで。チーン。