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トレーニングパッドスタンドを自作する

ドラマーには欠かせない練習パッド。
私が愛用するのはPRO-MARKのXPAD.
後継機種が出ているようですがこの型は既に廃盤。
これの詳細はこちらを読んで頂くとして、










このパッドには

















ファイル 260-1.jpg
この様に軸を取り付ける穴がありません。
多くのスタンドには軸穴がついているので、スタンドの種類が選べます。


















するとこういうスタンドが必要となってきます。
TAMA HS30TPです。
通常のスネア(14インチ)以下の小さいものを挟めます。










んじゃー僕はどうしてたかっていうと、

















ファイル 260-2.jpg
なんとも言えない状態

















ファイル 260-3.jpg
●木片
●帽子掛け
●ダンボール


で製作されたとんでもないスタンド(笑)
重ねた紙を敷いてクッション代わりに。
(紙にプライバシーが載り放題だったので伏せてあります)










いやね、レルレさんよと。
いくらD.I.Y好きでも、流石にこれはどうなのよと。
レッスンで受講生の方はマトモなもの持ってくるわけよと。
こちとら帽子掛けで作ったスタンドでいいのかと。










いや、それは良いんだけど(笑)
ちょっとガタもきはじめていたので、
ようやくまともなやつを作ろうと思い立ったわけです。










結局作るんだ…というツッコミは受けません。

















ファイル 260-4.jpg
材料その1
スネアスタンドの上だけ。
楽器屋のジャンクコーナーとかにたまにあります。
500円で購入。

















ファイル 260-5.jpg
材料その2
スタンド。
これはさきの自作パッドに使っていたもの。
径はスネアスタンドと同じものを選びます。
ええ、だって構造上取り付けられないじゃんって思うでしょ。

















ファイル 260-6.jpg
ハンマーで叩いて外せば全て解決。
ただの軸棒にします。


こうしてスタンドとアームを取り付けて土台完成。
ここで発生する問題は、
通常のスネアスタンドではパッドの径が小さ過ぎて取り付けられません。
それがTAMA HS30TPのメリットなのでありますが、

















ファイル 260-7.jpg
じゃあ初めから閉まってる状態にすれば良いんだと。
径があう適当な廃材を可動部に挟み込みます。
D.I.Yは常にシンプルな思考で作業されるものです。










因みにこの廃材が何かすぐに解った人は超マニア!
これはIRON COBRAのビーターを噛ませる部品です。
角度調整をしているとよく割れるんですわ…。
鉄材だから捨てるのに困って置いておりましたが、
まさかこんな箇所に転用されるとは、
この部品が何より思っていなかったことでしょう。(笑)

















ファイル 260-8.jpg
こうして無事にスタンドが完成!
実質費用は500円!
まー全部購入しても1000円位で作れるのでは。
ただスタンドの足が大きいので、省スペースには向いていないかも。
もし小さい足のスタンドがあったら即購入をオススメします!


こうしてようやくまともな練習台になりましたとさ。


それでは、続きはwebで。チーン。

タムとミュートと私 〜その2〜

ノイズの原因としてラグのミュートをしたものの解決しなかった前回


ということは、残る原因は1つになりました。
引き続き12インチタムを分解していきます。










ファイル 256-1.jpg
タムの内臓ミュートです。
70年代のLudwigはネジ式のミュートですが、
この60年代のものはこの様なノブ式となってます。
このミュート、是非実戦で使っていきたいのですが、
如何せんプレイ中にすぐに落ちてしまう。
予想するに、激しく叩くプレイを想定されていないロック過渡期の60年代。
ハードロックの登場によって70年代のネジ式ミュートになったのではと。










ということで










ファイル 256-2.jpg
外しました。
このスプリング&ワッシャーの構造を問題視しておりました。










ファイル 256-3.jpg
すると驚くべき発見!
こちらは13インチのノブミュート。
上の12インチと比べて見た目がスマートですよね。
スプリングが綺麗に収まってる。


実際13よりも12に多くノイズを感じておりました。
んで分解すると12のほうにワッシャーが2枚も足りませんでした。


ノイズの原因これかー!!!!!
見つけたどー!!!!










(ということはラグミュート必要だったのか…?)










化粧スポンジ「え、私まだ人の顔触れてないすけど?」










「私、ミュートになるために生まれてきたわけじゃないんすけど?」










す…すまん。










挽回を図るべく別の改造もついでに。










ファイル 256-4.jpg
タムのホルダー部分です。










これを










ファイル 256-5.jpg
わかりますでしょうか。
固定部分を内側ではなく外側にしました。
右側が少し削れているのがみえます。
逆さに付いていたものですので、つまりタムが角度する方に
経年劣化で削れているんですね。
状態に歴史あり。










ファイル 256-6.jpg
いつもは内側を回していることになりますので、
レンチがシェルに当たって嫌だったんですね~。
ご覧の通り外側にすることでレンチが圧倒的に回し易くなりました。
これぞ現場対応の改造!










ファイル 256-7.jpg
今回はアメリカンサイズのcorted EMPERORを装着。
Vintage Aに比べて厚みがあって、
とてもふくよかですね~。










試叩するとノイズはばっちりなくなりました!
ノイズとの戦いもついに終止符を打つことができました。
ありがとう化粧用スポンジ!!










化粧スポンジ「」










ファイル 256-8.jpg
おまけ。
タムの内部です。










ファイル 256-9.jpg
Date Stamp.
1967年11月6日に作られましたよ~とのことですが、
ヴィンテージの価値を上げる為に後から付けられているものも多いんだとか。
音が良いから問題無いですけどね!










それでは、続きはwebで。チーン。

タムとミュートと私 〜その1〜

ファイル 255-1.jpg
12インチのタムです。
ヘッドがだいぶベコベコになってきた頃、


いつかやろうやろうと思っていた作業に手をつけました。
後手後手のレルレ、やる気で御座います。









実は以前から叩いたあとに若干の金属的なノイズが出ておりました。


「どうううぅぅぅぅぅぅぅん」


これが正解だとすると


「どううびぃぃぃぃぃぃぅん」


という感じ。(どんなや)


そのノイズは出たり出なかったりと変則的。
原因を探ると2つの可能性が出てきました。









ファイル 255-2.jpg
タムを分解していきます。
随分行くわねぇ。
そうなんです。









ファイル 255-3.jpg
その可能性がこちら。
ラグの内側です。
スプリングによりテンションボルトの受け側を支えています。
このスプリングが震えてノイズとなるらしい。
これが厄介なのは、数が多いためどれが鳴っているか断定できないんす。
さーてどうミュートしようかと。















ファイル 255-4.jpg
あら。
徳用のメイクスポンジだわ。















ファイル 255-5.jpg
確かに最近のライヴでは黒のドーラン塗ってるけど、
スポンジ使うほどのものじゃないじゃない!


じゃないじゃない!(言いたいだけ)















ファイル 255-6.jpg
おや????















ファイル 255-7.jpg
おお!!???















ファイル 255-8.jpg
おおー!!!!















これぞ、
スポンジミュート!
(ひねり無し!)


食洗スポンジを入れたり、ラグのミュートは様々な材料が試されていますが、
素材が劣化してミュート効果が無くなる事例もあります。
実際にヴィンテージ楽器をオーバーホールすると、
ラグからボロボロのカス(元ミュート)が出てくるケースもよくあります。
そこで何か無いかなと。
探しているとこのスポンジは合成ゴム。
根拠はありませんが長持ちしてくれる予感に頼ってます。(笑)
結果が証明をしてくれることでしょう。


寿命はさておき、厚さも充分ありミュートとしては
かなり効果を発揮してくれそうです。


12,13のタム全てに装着。
戻して緊張の試叩…!





















「どうううぅぅぃぃぃぃぅん」























わかる!?


このちょっと良くなったけど直りきってない感!!!









というわけでもう1つの原因を潰す作業に出るのであった。


〜続く〜









ファイル 255-9.jpg
因みにラグを外した状態のアップ。
ラグ下と周りの色があまり変わっていないことからも、
このドラムの状態の良さがわかります。
ええ、自慢しているだけです。


それでは、続きはwebで。チーン。