METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

#stdrums Daily

#STDRUMS【RICH FOREVER WESTERN JAPAN TOUR 2020 RE:福岡】Part.3: 路上ライヴ・ツアーラストgigi編

投稿日:

7月16日
昨夜のライヴから突発的たこ焼きパーティを経て、朝方に起床。
6月後半から始まった鼻炎がこの福岡でも猛威を振るっており、目が覚めてしまう。
いつどこでも、天気や季節にも関係なく突如出てしまう症状。
この数週間にわたる悪天候との関係性を鑑みるに、気圧が影響している可能性はある。

少し作業をして仮眠。昨夜の録音を聴きながら編曲。
火曜日の感触が正しければ平日夜帯は人は疎らながらも街に活気がある予感がした。
21時頃。再び天神駅のマクドナルド前へ向かう。

セッティングを終えて数曲演奏するとSHOW-1くんとお友達たちが様子を見にきてくれた。
ギャラリーがいてくれれば自然と演奏も楽しくなる。
しかしその直後、警察が来てしまい終了。

通報があったのか定かではないが、その対応こそ素晴らしかったと残しておく。
警官の方が人として会話ができるのだ。
当たり前のように感じられるこの事実がどれほど救われるか。
警察も取り締まりという『仕事』に過ぎず、我々も従うのみ。
お互いがグレーゾーンを認識し続けることで路上ライヴという文化は成立している筈だ。
ところが反発する・言うことを聞かないパフォーマーもしばし現れる。
では警察側としても心を無にして対応するしかない。
結果、仕事の意識を超えて、謎の正義感を持ってくる輩が現れる程になってしまっている悪循環。
今日の対応は、お互いが人である前提を以って話をしてくれた証拠なのだ。

というわけで気分もよく、折角お集まりも頂いたのでであい橋へ向かう。
22時頃というのもあり他のパフォーマンスも終了している様子。
人通りも少なく、居合わせてくれた友人らのために演奏するような形で23時前に終了。
コウちゃんも来てくれたため、皆で飲みに行こうと焼き鳥(皮)のお店を探す。

ここから15分歩いた辺りに有名なお店があるらしい。
過重な荷物たちだが、皮串のためならなんのその。
やや迷いながら到着したお店の看板の明かりは既に消えていた。
…時間短縮営業…。
幸いにも(?)コウちゃん宅に近付いていたのもあり、一度戻って荷物を置く。
その間にSHOW-1くんらには移動しておいてもらい、我々はあとから合流。
結局中洲の『彦次郎』へ落ち着いた。
平日深夜、世情の営業状況はまだまだ厳しいらしい。

1時間ほど嗜み、ご友人らとは解散。
SHOW-1くん、コウちゃんとラーメン屋を目指した。
福岡特有?の、数百円で食べられる駄菓子感覚のラーメンにありつきたい。
しかし協議結果、老舗の長浜家へ着地。
チャーシューをおつまみに1杯飲みつつ、ベタナマ(油多め・麺硬め)という特有の注文でいただく。

恐ろしいほど付き合ってくれるお二人。

となればとことん行きましょう。
COOPERSに辿り着き久し振りの帰国。
ここでSHOW-1くんはリタイア笑。
WISHBONE ASHを聴きながら福岡の夜は更けていくのでした。

7月17日
やはり朝方に目が覚めてしまった。
今日は入り時間から割と遅めのため、スケジュールには余裕がある。

『外出前に何か手を加えたくなる』のは何か癖のようなものなのか。
急遽大幅に曲構成が変わった曲も新たに生まれ、荷物を持って会場のgigiへ到着。

「おや、ここは…?」
段境目のない、コンパクトにDIY設計されたステージ。
簡易的なマイクセッティングに小口径ドラム。
第一印象から非常に好きなタイプの環境。

店長ジュンジさんと雑談を交えつつセッティングを開始。
ペダルも無事に使える模様で一安心。スネアスタンドも2つお借りできた。
“黒の巣” ヒロシさんは非常に丁寧に話を聞いてくれる人。
手持ちの鞄にはMAGMAのロゴがプリントされている。これは…。

店内のロウソクを点火していき、良質なアンビエントミュージックが流れるなか開演。
無垢な打ち込みとギターで実験的空間を作り上げるcicadelia。
#STDRUMS は2番目。今日がツアーラストとなる。
転換中にSteve RiechのDrummingを流してくれた時点で勝利は確定。
気付けばフロアには馴染みある仲間達の顔も揃った。
全新曲によるセットリストは、1週間前に比べて随分とマイナーチェンジがされた。
新曲たちが迎える一時期一旦のフィナーレ。
この実験的取り組みは成功といえる。

VJ PJZさんのヴィジュアル映像も非常にマッチしていたそう。
事前にキャラクターを調査してくれていたらしい。
こういった映像を絡ませた作品もいつか作ってみたい…。

実は事前にヒロシさんから貰っていたご提案。
“黒の巣” フネさんも21st Century Schizoid Manを歌えるらしい。
予定調和アンコールということで、フネさんをゲストヴォーカルにお招きして演奏。
ほぼステージ上ではじめまして。
冒頭どうなるかと思いましたが(笑)お見事なダウナー系パフォーマンスで大団円。
唐突なお願いにも関わらず、私だけクリックを聴いている音源によく合わせて下さいますわ…。
この3公演を聴きに来て下さった皆さま、ありがとう御座いました!

そして3番目に黒の巣。ヒロシさん(gt)、フネさん(ba)によるデュオ。
ノイズが基調となりながら、メロディ・リズム・展開の要素がある。
見事なバランス感覚で、あそこまでノイズ系を楽しめたのは初めての経験だったかも。
(ほぼ真っ暗だったため20年前のYoutube動画みたいな画質になっちゃってます。)

音での実験を日々楽しみ、極めて純粋に多様性を肯定する環境。
ツアーラストにして素晴らしい空間と出会ってしまった。

終演後は皆さんとワイワイ飲みながら片付け。
適度なタイミングで移動し、向かいのウエストで打ち上げられるという無敵状態。
嗚呼福岡よ。至高の夜。
遊んでいただいた皆さま、ありがとう御座いました。
また必ず。

すっかり上機嫌で26時ごろコウちゃん宅に戻ればカタン再び。
遂に『接待事案』を経て勝利することができた…!取引先とのゴルフかよ。
次は実力で勝てるようにしたい。福岡も残すところあと2日。

それでは、続きはwebで。チーン。

2020年8月9日(日) / 渋谷RUBY ROOM
#STDRUMS ワンマン公演
【GIG & CLINIC 2020】

#STDRUMS

OPEN -18:30 START -19:00
ADV -2000yen

【GIG & CLINIC 2020】#STDRUMS ワンマンライヴ開催!

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