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昨日はふと思い当たって

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昨日はふと思い当たって写真の彼を呼び出させて頂いた。


「彼」という言葉を使うにはいささか先輩なので気が引けるのだけど、
僕がROSEROSEで叩き始めた頃
大好きなTERROR SQUADと共演しているマシリトを観て、
聞くとヴォーカルさんは都内のライヴハウスのブッカーだった。


それをきっかけに新宿アンチノックとの距離が縮まり、
ROSEROSEを始めとする、僕が関ってきたほぼ全てのバンドでお世話になった。
実はあのバンドでも出演したことがある。
僕のドラムの成長を見届けてもらっている場だ。


3.11の震災が起こったあと、
何か行動しようと居ても立ってもいられなくなり、
スネアドラムを持って路上へ出たあのとき。
持ち前のフットワークで彼は駆けつけてくれた。
ゴーストタウン化した新宿駅で、ただただ演奏をし続けた。
カウントしてみると週8くらいのペースで会っていた気がする。笑
僕らの活動エネルギーは東北へ向かう原動力ともなり、現実を見た。
そのときの体験が自分を変えたと昨夜も伝えてくれた印藤さんに、
僕は親しみを込めて「彼」といいたい。


集合は深夜の1:30。
酒の席はある程度日常茶飯事だけれど、
大体は打ち合わせのついでや、別の目的に付随されていて
それでこそ酒の席とは活用できる場なのだろう。
しかし昨夜はその席こそが目的とされていて、
目的があって会おうとしたわけではない。
思い返してみると、
そういった時間を最後に過ごしたのはいつだっただろうか。


会話はいつもの下らないやり取りから始まり
ふと真面目な話に入れば、すぐに脱線する内容。
気付けば沢山のアドバイスを貰い、
本人が確証を持つために伝える持論へ相槌で同意を返している。











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明け方の帰り道は
それはもう生まれ変わったかの様な気持ちで、
振り返ってみると
夜道の道中、街灯、湿った空気、
倦怠感、朝の匂い、風を切る音、
それぞれの感性が当時と別のものに変化していて、
この数時間でもまた何かが変化した気がした。
あの風景、景色、日常、食事、部屋、人、
動いても止まっても時は常に流れ続けている。
雲は絶えず形を変え、
巨大な形状を縛られることなく作り続けていた。
曖昧であることを受け入れてみればと。


いつも感じている「楽しかった」とは何かが違う、
楽しい一夜をありがとう御座いました。


ご覧の通り頭に浮かんできたものはとてもドラマティックで、
なにか胡散臭さを感じながらも、
感じたとおりのことなので否定はできず、
ピュアなものが好きだからこそ
メタルという音楽が好きなんだろう。
でもやはり形にしてみればその稚拙さが浮き彫りとなり、
恥を忍んでこの様な形にしてみたのには理由があって。


以前シンガーソングライターの友人がスランプに陥っていた際、
更新が滞っていたブログの再開を助言してみたことがあった。
一度文章として纏めることに意味があるのではと。
そのアドバイスが現在自分自身へ返ってきていて、
こうやって宣伝以外の文書を書くのも久し振りで、
ひとつの表現方法、そして自身のために、
明るくも、暗くもない、感じたままの内容を
ただ綴ってみたいと思ったのです。
内容の重みも深さも、急にですます調になるのも、気にせず。
そしてこういう内容はとても「ぶってしまう」ことが多いだろから、
それだけは、気をつけようと注意しながら。


でも、やっぱり自分は音楽とドラムが大好きで、
そう宣言し決め付けることで自分を追い詰めたいわけでもなくて、
音楽で表現がしたくて。
ここまでこれまでのゴタクを並べれば
いいドラムを叩かなければなにも説得力が無くなり、
最終的にはいつも通り自分のハードルを上げるのでした。
そんなことは一切気にせず、
今日も良いライヴになると思ってます。


それでは、続きはwebで。チーン。