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全東京公演完遂【カクシンハン POCKET04 『じゃじゃ馬ならし』】

ヨーロッパツアーから帰ってきてまだ2週間も経っていない。
先々週までフランスのシャモニーで車のトラブルに見舞われていたのかと思い返すと
日々の経過は早いのか・遅いのか…。


カクシンハン POCKET04
『じゃじゃ馬ならし』東京公演
8月3日~8月5日:新宿ゴールデン街劇場
8月6日~8月7日新宿絵空箱


東京の追加公演を含む全日程を終了しました。
ご来場頂いた皆様ありがとう御座いました。









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学があればよかったのですが、
これまで関わった作品しかしらないシェイクスピア。
ヨーロッパツアー中に話の内容を予習できたのは
Wi-fiが安定しているロンドン→東京の飛行機乗継待ちの時間のみ。
どのようなシーンが待ち受けているのか知る由もなく
前日に簡単なリハーサルを行い、あとはグルーヴするのみ。









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インターネットで調べた情報としては
ルーセンシオ→キャンビオ
トラーニオ→ルーセンショー
スライ→ペトルーチオ
ホーテンショー→家庭教師
旅人→ヴィンセンショー
ビアンカ(性格が)→キャタリーナ


其々の配役が別のキャラクターを演じるのがポイントと書いてあったのだけれども、
カクシンハン版ではストーリーそのものに重きを置いているような印象。


ペトルーチオの滅茶苦茶な発言にも的を得ている内容が含まれていたり
いわゆる「常識」を基準に生まれる「あべこべ」
しかしどちらが「正しい」かは自身の基準で異なってくる。
言葉遊びを駆使してサクサクと進んでいくストーリーは非常に爽快。
そしてラストは、実はミイラ取りがミイラ取りになっていた。
木村龍之介氏がポロっと言っていた「注文の多いレストラン」とは大いに納得。


と、書いていて気付いたのだけれども、これは観劇の感想だ。
僕は横で即興セッションをしながら、カクシンハン公演を楽しんでいたに過ぎない。


公演初日は特に面白かった。
何にせよ話を知らないんだから。
お客さんと一緒に笑ったり驚いたり。
全体の流れがわかって2回目。
ようやくストーリーを掴んできて3回目。
台詞のポイントが見えてきて4回目…
これほど毎度毎回違うセッションをしたのは初めてだったのでは。
千穐楽では馬のシーンに出演させてもらったり、
スギさん召使いの振りに「正しいセリフ」で返答できたり。
「無知」を逆手に、武器にさせて頂きました。
ストーリーが最終的に身体によく入っているのは耳だけで話を追ったからかもしれない。
回数を重ねて観て下さった方は成長度合も楽しんで頂けたかと思います。









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そして機材面でも新しい試み。
前回『リチャード三世』でもTAMAの"Cocktail-JAM" Kitを使用し、
省スペースにおけるドラムの可能性を追求したけれども、
今回は遂にガラクタ。
空き瓶、缶、フライパン、鍵。
おもちゃのジャンべ、スプラッシュと8インチスネアはもはや高級楽器。
缶は本当に便利だった。
鍵の呪文感も素晴らしい。
ゴールデン街劇場では壁が紙だったので触ってみたり、
絵空箱での公演ではグレミオが持っていた花も振って使ってみたり。
どんなものでも楽器になるのはBuddy RichとDario Rossiが証明してくれているけれど
#stdrumsでの活動が今回のアイディアの大きな手助けとなった気がする。
1つのマテリアルからは想像以上の音色が出てきます。
最終的に"Cocktail-JAM" Kitを持ち込んだものの、ガラクタで千穐楽までを迎えました。
「楽器の存在感」が会場規模と公演内容に大きく影響させることも勉強させて頂きました。


役者陣の皆さんも大分公演を終えてすぐという過密スケジュール。
足を引っ張りかねない即興セッション a.k.a.悪ふざけにお付き合い頂きました。
急遽出演となった河内大和氏のビアンカは流石の一言。
一瞬のトーンや細かい演技の変化が絶妙な効果を呼ぶ。
杉本政志氏のひとり芝居?もやはり最高でした。
神保良介氏には結局6日連続で飲みに付き合って頂きました笑(日記参照)。
カクシンハンのこれまでの積み重ねがスムーズな今作を生んだのだと思います。
共演の皆さま。心よりありがとう御座いました。
次作も楽しみですね!


というわけでヨーロッパツアーから今公演を経てようやく日常が戻ってきました。
最終日の打ち上げを終えて帰宅し、
ターンテーブルに乗っけたのは先月ロンドンで買ってきた
Faces - A Nod is as Good as a Wink...
奇しくも放題は「馬の耳に念仏」。
素晴らしい偶然でした。


はたまた、何が日常なのか。
家のベッドで起きて日々のルーティンをこなす方が普通なのか。
毎朝スーツを着て満員電車で出勤しない生活は異常なのか。
どちらにせよ、僕の真実は「ドラムを叩く」です。
表現とは明確な点数や成功の位置付けができないものだからこそ
これからも頑張っていこうと思います。
『だって体を豊かに飾るのは精神だからね』


まずはヨーロッパツアーブログを完成させます!笑。









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それでは、続きはwebで。チーン。