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20141124 part.2 FRIDAY NIGHT IS MUSIC NIGHT: PROCOL HARUM in Dominion Theatre.

お昼過ぎに帰宅。1日が長く感じられるのは早起きをしたお陰か。


今夜はDominion TheatreでProcol Harumのコンサートがある
以前チケットを買いに行ったらSOLDOUTと言われてしまったので、
何か入場できる手段を考えていた。









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基本に忠実に行きます。
結構ロゴが上手く書けた気がしますね。


もし入れなかった場合、夜を無駄にしてしまうので
機材を持って行くか悩んだ。
ダメだったらそのままライブをしに行けばいい。
しかし入場するために行くのだから、
後手を考える必要は無いと判断し、看板のみを持ってに会場へ向かった。
朝もそうだったけど、手が空いてる移動は久し振りな気がする。
これが、手ぶら…。


まずは試しにチケット販売に改めて確認してみる。
もしかしたら当日券のようなものがあるかもしれない。









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はい。あっさり買えました。
SOLDOUTとはなんだったのだろうか…?当日券なのだろうか。
そんな疑問も期待が上塗り潰す。
ここ英国の地でProcol Harumが観れることとなるとは。


一瞬外に出て戻ると入場が始まっており、劇場内へ向かう。









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今回ライヴではなくコンサートと言い換えている理由は
この通り、BBCオーケストラとの共演であるから。
劇場での公演なのも納得できる。荘厳な作りだ。
チケット番号を頼りに席へ向かうと









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なんと最前。
チケット受付の方が「近いけどいい?」といっていて、
問題どころか、ましてや最前なんて運が良過ぎる。
と、確かにいざ座ってみるとステージ全体を見渡すには近過ぎて
ご覧の通りキーボードでドラムが隠れてしまう状態。
ゲイリーを観るにはこの上なく最高な席。
なによりこの距離で見れるなんて…
このとき既に期待が高まり過ぎて泣きそう笑。









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Geoff Dannのドラム。
前回来日と同じかな。
そういえばあのドラムテックの方はいらっしゃらないのだろうか。
常連?の方がステージのセットリストを見ながら雑談している。
そんなのってアリかい笑。
その人らが片っ端からステージ側のPAの方に挨拶していて、
彼も一人ずつ丁寧な対応をしていることから、
スタッフチームのリーダー的な方なのかもしれない。
タイミングがあったら声を掛けてみよう。


ほぼ定刻に客電が落ちてぞろぞろとオーケストラがステージへ。
盛大な拍手と共にメンバーも現れ、いよいよショウがスタート。
もう、1音目から死ぬかと思った。
巨大なワイングラスに満杯の水が入ってこぼれ出しているように、
荘厳な美しさが満ち溢れている。
ただただ圧倒されて、涙で前が見えない。
ゲイリーの声は全く衰えておらず、前回感じた驚きが再来する。
笑いを誘うMCも好調。何いってるか殆どわからないけど、
今日は地下鉄で来たと言っていた。まじかい。


身体がようやく落ち着いてきて冷静さを取り戻すと、
この距離のせいか、ステージでなにかトラブルが起きているのがわかる。
ギターのGeoffが展開を把握していない?
ベースのMattが曲の流れをアクションで指示しながら進めるも、
どうも上手くいかないようだ。
時々苦笑いを浮かべながらセットリストは進んでいき、
Salty Dogで前半が終了。
あのカモメの声、ギターで出せるのか…。


休憩中に、例のPAの方に余裕がありそうだったので話をしてみる。
2012年の来日を観に来たかを聞いてくれた。
そうそう、その時に折れたスティックを貰ったんです。
どうやらそのときと全員同じスタッフさんらしく、
「そこの席だね。誰がそうしたのか訊いてみるよ」と言ってくれた。
なんたる神対応。


前半はオーケストラをメインに出したような作りだったのに対して、
後半はバンドがメインという印象。
コンサートサイド・ライヴサイドといったところか。
驚いたのが、別人かと思うくらいギターが生き生きとしている。
不安を全く感じさせず、ソロも絶好調。
ほんと一体何があったの笑。
2曲目でまさかまさかのNohting but the Truth!
ハマったきっかけとなった大好きな曲をまさか聴けるとは…。
Ino the Floodを終えると、なにか初期を匂わすMCを挟んで
オーケストラにゲイリーがサインを出した。


あのイントロが流れ始めた。
もうね、ダメ。反則。
ものごとの多くはやはり表裏一体しているらしく、
感動を超えて、恐怖に近い戦慄すら覚えたのはこれが初めてだった。
全身で音を浴びる。
圧倒的なスケールに「持っていかれる」ような錯覚さえあった。
この美しさと一つになりたい。身体に取り込みたい。
もはや嗚咽笑。涙で明日が見えない。
曲が終わると同時にスタンディングオベーション。
本当に、素晴らしかった。
すげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ…


全ての気力を使い果たしてしまい、もはや消化試合で最後まで観る笑。
アンコールでConquistadorを聴けたのは嬉しかったな〜。
あのライヴ盤と同じだ。


60年代から今もなお活動し続けるProcol Harumは、
オーケストラとの共演でありながらも紛れも無い「ロックバンド」だった。
思わず立ち上がってガーッとやる感じがあるんだよね。
Geoffのバズロールのキメ細かさは芸術的だったなぁ。
オーケストラも勿論、特にコーラスが素晴らしかった。
声は特別な魅力がある。分厚いファルセットだったなぁ。









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人生これまでで最も素晴らしいコンサートを見たと断言できるものでした。
なんど気絶するかと思ったか。
人に無闇に海外行けとか言えないけど、
外国の音楽が好きならその本国で観るべきだと感じました。
スケールとパワーの桁が違う。
BBCラジオで放送されるらしく?音源で発売されたら絶対買うわ。


終演と同時にセットリストを貰える期待を抱いてステージまで向かうと、
先ほどのPAの方がわざわざ出向いてくれて、









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なんとスティックとセットリストを渡しに来てくれました。
この方こそが前回も対応してくれた人なのかもしれない。
更に #stdrums のCDをゲイリーに渡してくれるというのだ。
看板でチケットを手に入れたときに、
お礼で相手に渡そうと思って1枚持ってきていたもの。
忙しいなか、トーマスさん本当にありがとう御座いました。
またライヴで会えるといいなぁ。


帰路につくものの、放心状態でパブへ辿り着く。
祝杯を挙げなければならない衝動に駆られていた。
曲作りを進めたかったのだけど、
五感全てで吸収した音を消化しきれてなく、
他の音を身体が受け付けず、GUINNESSを飲んでも震えが止まらない。
どんだけ衝撃受けたんだ笑。
今回の旅の、最大のご褒美だったのかもしれません。
全てのタイミング・優しさ・音楽に感謝して、最後の夜に備えるのでした。


それでは、続きはwebで。チーン。

20141124 part.1 Hyde Park, Royal Albert Hall, Notting Hill Gate.

ふと目が覚めた朝6時。外を見ると昨夜続いた深い雨の姿はなく、久し振りの快晴。
睡眠時間にして充分とは言えなかったが、気持ちより身体が目覚めてしまった。
CDプレイヤーとコーヒーを持って外へ出る。









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前回はいちいち空を見て感動したり、音楽が身体に吸収されたり。
今回あまりそうならないのは二度目というのもありますが、
いわゆるインプット・アウトプットの話なのかなと。
ずっと感じていた違和感はこれのようで、
今日はインプットに向いている日のようです。









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何かありそうな気がして、そのまま身支度をして地下鉄に乗る。
丁度朝ラッシュの時間帯だったらしく、人が無限に増殖していく。
すっかり葉が落ちて緑が少ないHyde Parkへ到着。
日々の雨で地面はぬかるんでいる分、芝生が生き生きとしている。









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池に到着。









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白鳥氏がおりまして









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お近付きになられまして









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増えられまして。









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ここで暫く作曲をしたのち、
歩いてRoyal Albert Hallに到着する定番コースを踏みます。









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Queenswayからずっと歩き続けてスーパーマーケットを探す。
自動レジがあるお店で貯まった小銭を使う作戦なのだけど、
検討が悪いのかなかなか見つからない。
South Kensingtonでようやく見つけるも自動レジがなく、
結局諦めてQueentwayの隣、Notting Hill Gateまで電車で戻って
TESCOへ到着。初めからここにすればよかった。
貯まったペンスでお土産を無事に購入。小銭の集大成。
前回はお土産という存在すら忘れていたものな …。


気付けば時間もすっかり経過していて、今夜に備えて帰宅するのでした。


写真の都合上、続く…。