#STDRUMS WEST JAPAN TOUR 2026を終えて、前のめりな力の入れ具合に可能性を感じた。音楽的な「フォルテッシモ」を超えて、ある種の合法的暴力ともいえる素材をどのように活かせるだろうか。
タイミングが合えば完璧。想像しうる場所にいることがよくわかる。それが新しいものだとしたら?粗雑さこそが強みだが、ならば鮮度も欲しい。取り持つ合間は重ねていくことで完成していく方法ともいえるだろう。
そんな録音を聴きながらの先日。5月5日は新宿LOFT の深夜ライヴ SHINJUKU LOFT 50th ANNIVERSARY “GET HYPED” へ、WALLのモリシマくんとLOFTニシジョウさんからお誘いをいただき出演。大阪から バイセーシとFIVE NO RISK、前日解禁となったEIKIくん。ANALSKULLFUCK、Kiima Kariis, ABOSと、今日が初ライヴのBOTTLER という出演陣。sic さんという方が急逝し、追悼の意味合いも込めたイベントとなった。
会場入りも早々にオープン。初ライヴというBOTTLER は2人組のスカムサウンドで、気合いが入っている。方向性が充分に明かされ、ANALSKULLFUCK、ABOS はあの場所に居たもののみが得られるエネルギーに渦巻いていた。
ライヴやリアルの意味が問われやすい世の中、理論など全くもって通用しないものがリアルである。真実とは360度またはそれ以上の次元をひっくるめたものであり、表層では決してわからない。バンドKiima Kariis と、サプライズでスモークをぶちまけるトランス全開のEIKIくんにはもはや安心感さえ覚えたものだった。
#STDRUMS は2:30過ぎの出演。セッティングに変更をいくつか加えて、クラストパンツとシャツを久し振りに引っ張り出して演奏。今日はいつもよりタメが利かせられてていい感じ…かと思いきや、プログラムの設定ミスが起きており、実際に曲がどんどん速くなってしまっていただけであった。試すことでしかわからないというのも、またリアル。
「ホーリーヴァイオレンス!」と喜んでくれたのはチカチュウとABOSの皆。嬉しかった。表現方法は人の数だけあり、区分けのなかでは「別物」として扱われてしまう恐れもあるが、自らの意思で音楽をやっている人々の核となる部分はジャンルや知名度に関係なく同じ・もしくはかなり近しいはず。ゆえに今日の共演が成り立っている。シーンを横断するのが面白い理由だ。
ツアー慣れを極めるFIVE NO RISKと「曲」を連発するバイセーシにてブチアゲ終演。声をかけてくれたモリシマくんとニシジョウさんへ多大なる感謝を!モリシマくんが言ってくれた「今日の全ての真ん中」という振れ幅の理解は大きい。2026年現行でのハードコア実体験。写真は1枚も撮っておらず、各バンド、核の叫びが記憶に残った夜。突然少年トダくんと会えるとは思わなかった。
こうして朝8時に就寝し、昼に起きてDJ のため移動。録音を聴きながら「フィル」について考えていると、文章と盤が偶然にも手を取り、The boys back in town が身体を西へと連れていった。音楽好きが集まっての好きな音楽をかけるチン入不法集会。17歳のグンジくんは今日初DJということで、還暦仕様のプレイリストに唸る。衝動にこそ火力があり、破壊にこそ創造がある。AxCx を愛しながらThin Lizzy を敬愛しよう。
行きの小田急線、中央の大窓は「小田急の子育て応援車」の説明で埋まっていた。社会ではお互いに助け合いましょうね、というのは、人間の営みとしての前提条件ではと思うが、言わなくていいことをわざわざ書かなきゃならないほどに、人々は他者との関わりを失い始めているのか。「子育て応援車」は皮肉にも、この社会は子育てに優しくないと公言する結果を招いていた。
責任への曖昧さと問われない矛盾によって、世の中は混沌へと進んでいる。自主的に支え合えば、視界を阻害されることなく外の景色を眺められる。笑顔で破壊していく、その「真ん中」にあるものは、注意喚起か。広告か。真実か…。写真は全く関係ない、1週間ほど前のチン入不法集会前ホルモン。Don’t Believe the word.
