早朝どころか深夜から動く用事が重なり、時差ボケ状態に陥ってしまった。二分割したような日中にMiles Davis – AT FILLMORE を聴いている。ライヴでの実体験に比べてしまえば録音とはお裾分けのようなものだ。Teo Macero 編集の突拍子もない展開は、時代への迎合ではなくアプローチとしての接近であり、境地から崩していく “suspension” な演奏には「実際に起きている可能性」を否定できない緊張感と破壊力で満ち溢れている。
「おい、ドラマーだよな?このスーツケース見たことあるぜ」とロンドンの地下鉄で繋がったキーボーディスト:Sherif が日本に来ていると知り、シュウくんとのセッションに混ぜてもらって3人で音出し。再会も早々に “suspension” な作業を片付けて、夜は下北沢RPM で数年振りにジャムセッション。
17日 (日) は月見ル君想フにて Bone Us の昼公演を田中そい光と観に伺う。ダブステップ的なインストバンドの在り方とアプローチを得た。
その夜23時に渋谷RUBY ROOM へ向かう。イベントを終えたフロアの空気を引っ張りながらサウンドチェック。別所でのイベントを終えたBlue Ringed Baby と Ōkami も到着して “IS THIS ON?” がスタート。
日曜日深夜。最も読めない時間帯に開催される”IS THIS ON?” は 100も間近の#94。既に全てを理解している主催のノブキは2年前の Amadeusz 来訪時にもイベントを組んでくれて、Ōkami とわたしはAmadeusz の紹介でロンドンで出会った縁。
2人のDJからイベントがスタート。安心して見ていると「ドラムでセッションしない?」という提案から、Ōkami はマイクを持って共にステージへ上がる。曲はもちろん知らない。”suspension” は解釈と解体を自由に咀嚼させ、いざ高まったその瞬間の役割を刹那に理解していく。
おおよそ60分のセッションから続いて #STDRUMS。未知のトラックとのジャムのお陰で安定したタイム感で演奏ができた。久しぶりに持ち込んだライドシンバルはけたたましく、シグネイチャーサウンドとはアティテュードだけでも辿り着けない。
明日の朝が早いらしく、終演後すぐ移動となったBlue Ringed Baby と Ōkami。美しい瞬間をありがとう!あとはRUBY ROOM の精鋭たちとお互いを煽り合うだけだ。長く顔を合わせているヒロキさんが元ハウリングブルだったことに驚いた。IS THIS ON? 答えは居合わせた人々がそれぞれ持っている。
翌日…イチくんとK’s Dream ハジメくん追悼会…の筈が、尾形さん、マーシー、武田さんと、現HERE メンバー全員揃って盛り上がってしまい、結局ハジメくんの名前が出ることは殆どなかった。それだけ実感を得られず、思い残させない生涯の終え方も彼らしいというのか。ハジメくんは毎回のライヴに真摯に向き合ってくれる、同じドラマーとしても「理解者」の1人だった。安らかに。
次回ライヴは5月30日、埼玉県にあるTeenage Brewing の3周年を記念しての野外フェス『Teenage Weekend 2026』へ #STDRUMS 登場。野外との相性は抜群。日曜深夜の録音とAT FILLMORE を重ね、”suspended” な旅は続く…。
それでは、続きはwebで。チーン。
