2026年のツアーが始まった。今季は先にノルウェーを周ったのちにロンドンへ行くスケジュールとなり、日本を離れてようやくブログを書ける段階にいたる。理由に今回から動画付きでの投稿に挑戦するためだ。2026年、果たしてiMovie の限界は如何に。
9月4日 (金)
改造したスーツケースのキャスター部が破損してOsloへ到着。サービスカウンターで記録を残してもらい、いいタイミングに来ていた高速バスへ乗るために外へ出ようとすると、窓と自動ドアを間違えてひとネタ作る。それを見ていたのか運転手が学生割引を適用してくれて、それでも約3500円 ほどかかる物価に懐を刺されながらMarienlyst で下車。Kai邸に到着してCisser、Ottoちゃんに迎え入れてもらった。
オスロまでの道のりでは、遂にキルティングの修理から帰ってきた革ジャンの縫い残しの補修。縫い糸を買い忘れていたことに気付く。機内食はビジネスクラスの食事が配膳されたりで、RICH FOREVERの猛威を振るうのであった。
Kai 邸にて仮眠。荷物整理。UK simカード giffgaff は、どうやらUKでの使用履歴がないと機能しない仕組みらしく、滞在中はネット難民となる。明日の準備をしつつ、18時ごろに Kunstnernes Hus へ到着。Cisser の参加する詩の朗読会?を参観。数名がそれぞれ詞を詠んだあと、Cisser含むコーラス・クワイヤの合唱を経て、制作されたらしい映画を観る。
Cisser含めて子連れも多いが、どの子も静かにしている。ステージに這い上がったりアットホームな空気に対して、映画はオブスキュアでダークな家庭についての内容。詠まれた詩と合唱の内容も連動していたと思われる。(詩も含めてノルウェー語だった) Kai のご両親にも再会。
終わって向かいにある王宮を視察。8月28日にHarald V 国王が亡くなり、沢山の花や国旗が供えられていた。そしてこの一件が我々のMANNEGLASS にまさかの影響をもたらす。
その後は Victoria Nasjonal Jazzscene へ。雰囲気のあるジャズクラブにてLyder Røed のリーダーライヴ。ドラムはElias 先生。彼らのストレートなジャズ演奏を初めて聴き、演奏能力・教養の深さを思い知る。ただ速く正確に動く「上手い」ではなく、いい演奏と音楽から得られる喜びと感謝に満ち溢れるもの。終わって再会を喜び、Makulator にてEspen 戦闘員とも再会。Mr.MANNEGLASS の Oslo が始まった。帰りのトラムでOsman というモヒカンの男性と話す。
9月5日 (土)
快晴。全てが素晴らしいOslo だが、物価だけは如何ともし難い。買える範囲の食材を吟味しての朝食。新しい機材でのセットを纏めて、荷物を持ってParadiso Studio 前でOla、Leoと再会。Solveig も一瞬顔を出してくれて、ヴィブラフォンのオスマン (トラムであった男とは別) も集まり車で南を目指す。
1時間ちょっとでAskim – Kulturhus へ到着。ホールではなく、エントランス側にあるステージでライヴが行われる。しばしゆったりとした時間を過ごし、MAGNUS BERG と遂に対面。思った以上に巨人じゃなかった。
バンから機材を運び入れると、アンプは勿論、メインスピーカーやリヴァーヴ、ディレイまで全てがヴィンテージ機材という徹底っぷり。ドラムキットはOlaの愛機Asba。Magnus の愛犬:モリはサウンドチェック中ずっとステージに居座る落ち着きっぷりで、なんでもFender 以外の音だと吠えるらしい。
Ola の機材をそのまま使わせてもらえてのサウンドチェック。60`s 400、Premiere のハイハットスタンド、スローンも三角形のヴィンテージスタイル。わかるぜ同志よ。ヴィンテージスピーカーから出力されるDAWサウンドというのも新鮮。思った以上に時間が押していたらしく、近所の中華料理で夕食を済ませて会場に戻れば開演。
ノルウェー人も意外がる Askim という地での公演は、MAGNUS BERG のライヴに混ぜてもらうことで実現した。去年リリースした Electric Sugar を愛聴していた身に余る光栄。「なにか音楽コンサートが行われるらしい」といった温度感で集まった現地住民のオーディエンスへ向けてのツアー初日。
ドラムから数日間離れているため、新鮮なインプロヴィゼーションと硬いビートとのトレードオフとなる。ウォームアップが必要になってきたというわけだ。ヴィンテージ機材の柔らかい質感とユルユルな特性を味わいながら、新しいセットでトラブルなくパフォーマンスを終えることができた。
そしてMagnus のライヴ。ヴィブラフォン:オスマンが加わることでか、ジャズ感が増してジャムセッションを聴いているような演奏。オスマンはエフェクターを加えることでシンセサイザーのような立ち位置にもなっている。ヴィンテージ機材の特性により、マイキングが少なく奥行きが広い会場では音量バランスが立ち位置によって変化する。
念願といえるMagnus のライヴをただ見られるだけでなく、共演という形で体感することができたことに心からの感謝を。Olaを含め、凄まじいミュージシャンたちと当たり前のように時間を共にしている。そんな日常が、どれほど恵まれたものだろうか。因みにモリは本番中も会場内に居続けるのだが、一度も吠えたりせず、スタッフや身内が交互に面倒をみる。人間のみならず生物全体の民度が高い…。
Magnus チームが物販を沢山助けてくれて、Leo は初めて見る紙幣でスティックキーホルダーを買ってくれた。こうしてライヴ初日完了。機材だけでなく、人間味も「ヴィンテージ」なMagnus の人柄がそのまま出ているようなライヴだった。Magnus 父のBjørn と音楽について色々話しながら、機材を積み入れて解散。Magnus の住んでいる地域でのライヴも検討思案しながら、Oslo へ戻りスタジオに機材を戻す。
スタジオでは伝説のMANNEGLASS、そしてTodd Terje との邂逅 (!) というRICH FOREVER MOMENT。26インチの60’s Ludwig が平然と転がっているParadiso Studio。Olaに連れてもらい FIEH のマネージャーを務めるウィッシュレメの誕生日イベントへ参加。Sofio もいて嬉しい再会。まだまだ日本語を覚えているSofio の迸るエネルギーを享受する。適度な時間に解散。出会いと再会が続くノルウェー再訪は始まったばかり。
それでは、続きはwebで。チーン。
