METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

#stdrums Travel

19/06/2022:Busking in Brick Lane / THE HOPE / #STDRUMS U.K.TOUR 2022

投稿日:2022年6月20日 更新日:

10:30に起床し、荷物を持って外へ。日曜日といえば Brick Lane である。広いとは言えないストリートに多くの露店とバスカーがひしめき合う、いかにもロンドンらしい賑わいを味わえるマーケットだったが、セントラルでの取り締まりは少しずつ厳しくなり、バスキングも随分と難しい区分となってしまった。

(2016年当時の様子)
Brick Lane でのバスキングは楽しむものから、若干仕事をしに行くような感覚に移り変わっている。3年経過した2022年の今日、果たしてどんな変化を見せているのだろうか。

家の近所のco-opは日曜12時開店だったらしく、仕方なくオフライセンスで食料を調達。困っている人たちの姿も見受けられた。Tulse Hill Station から Overground で北へ向かう。同じホームでの乗り換えがあるものの、1本で最寄りの Shoreditch High Street へ到着できるのは嬉しい。

ガイドによるグラフィティーツアー団体を横目にマーケットを目指す。

12時頃、メインのスポットに別の人がいたため近くのコーナーを確保。まだ人通りもまばらである。ゆっくりとセッティングをして演奏開始すると、早々にいい反応。CD も順調に売れていくではないか。

1回のセットで約1時間。終えるとメインスポットからは爆音が出始めていた。Jimi Hendrix コスプレのワンマンバンド、Floyd だ。一時期SNSで随分と流行っていたが変わらず活動をしているんだな。しかしどうやってメインスポットを取ったんだろう。

引き続き演奏していると、男性が近づいてきた。あまり詳細が掴めないが、要は音が大きくて困っているのだそう。バスカーなのかな?すると男性は「お前は英語をわかってないふりをしているだけだろう」と呆れ気味。おい、本当にわからないから困ってんだよこっちは。

一度稼いだチップを畳んで相手先まで向かうと、ああ、venue(?)なのね。彼は客入れ/セキュリティーだったわけだ。もう1人のセキュリティーは若干話しが通じたため、音量に気をつけてバランスを見つけようという合意をしてもらう。ヤレヤレ(Javi たちの間で流行っている日本語)。というわけで若干距離を作り、少し音量を抑えての再開。

Brick Lane での帽子売り Peter と再会。現在店は畳んでいるので、何をやっているのか定かではないが元気そうでよかった。

チップの代わりに食料を頂くこともままある。

15時頃にアカペラで飛び入りしてきたラッパー。マイクを持ってきていいか?と。若干悪い予感はありつつも、こういう機会を蹴ってしまうのも勿体無いので承諾。16時頃に再びやってきて、アンプにマイクを繋いでサウンドチェック。いい感じにラップしてくれるのだが、やれトラックを変えろ・続けろ・なんだのと。要は『バスキング』を知らずに、自分のラップを盛り上げるための道具のような扱い方。ラッパーに対する「悪い予感」とはまさにこの状況で、出力の弱いアンプの使い方も随分な様子。

数人のラスタ風貌の人たちが集まってきてしまったのも影響したのか、極め付けは Bob Marley をアカペラで歌い始めた。ちょうど先日に議論していた “コピペバスカー” の話題も相まって、ちょっとこれはキツい。「コピーは止めようよ」と伝えると “Why? Enjoy the music!” と返ってきた。これも正しくな真実である。

17時頃に終了。何はともあれセッションできたのはよかった。隣のクレープ屋さんが小銭を欲しがっていたのでお札と両替。その足で地下のレコ屋に行くと…まだ店は残っていた!しかも少し拡大していないかい?店主も元気そうでよかった。1時間ほど掘って大量購入。地産地消。他のお店の方がバスキングを見ていてくれていたのも嬉しかった。また来週。

というわけで少し気になる部分はありつつ・バスカーと露店の数も少し減っていたものの、Brick Lane は生きていた。荷物を転がして家を目指す。

19時頃に帰宅。約5時間演奏した身体を労わりつつ、今日の買い物と結果を並べてゆっくり過ごす。Javi と Teresa はこれからブルースライヴ(展示の絵を描いていた人)に行くと言っていたが、結局細かいワークなどもあり取り止めたそうだ。

急にセッションも始めたりしつつ、頂いたというフォアグラを食べつつ、買い物をしに外に出ると「時間ギリギリだけど近所にローカルパブがあって、GUINNESS も安くていいんだよねぇ」ほんとになんでもやりたがりで振り回すのが趣味だな…笑。こうなったときの返答は “Do you want to do?” そしてこういうときの返しは “I’ll ask for Tere” である。

というわけで “The Hope” へチン入。話しに出ていたパブは既にラストオーダーで、坂を下った先の、まさに店名通りの状態だったわけだ。この向かいにレコードショップがあり、近々探りをいれる必要がある。ローカルおじさんの話しを聞きつつ、店員のベッキーは随分と我々に好意的に話しをしてくれた。Javi とは CYCADA の近況などを話しつつ、閉店の23:30まで過ごさせてもらい帰宅。明日はオフ。

それでは、続きはwebで。チーン。
£130.2

#STDRUMS – SATURATIONS (with 原昌和 / the band apart)

【横井翔二郎とユージ・レルレ・カワグチのスーパーダイナマイトハウス】
season1-15
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