Daily

カクシンハンPOCKET08『冬物語』〜現実と夢幻のデッド・ヒート〜中野ウエストエンドスタジオ公演完遂。

投稿日:2018年8月2日 更新日:

もう1週間ほど前となってしまいますが、
カクシンハンPOCKET08『冬物語』〜現実と夢幻のデッド・ヒート〜
中野ウエストエンドスタジオ公演にお越し頂いた皆さま
ありがとう御座いました!

カクシンハンのポケット公演への出演は
【ヘンリー六世3部作】【じゃじゃ馬ならし】【夏の夜の夢】
と続いて4作目。
気楽に観れる・ラフさを残すというテーマで
敢えて簡素な作りだったり、役者の着替えが見えたり…
【じゃじゃ馬ならし】ではドラムすら使わず、廃材や鍵などを叩いていました。

しかし今作の【冬物語】は結果としてポケットというより
本公演さながら。(果たしてこの区分が正しいのかも定かではありませんが…)
セットはあるし、場面展開もあるし…。
とはいえ他の劇団公演に比べれば、それでもまだ遥かにシンプルなのかもしれません。

僕がカクシンハンへ出演させて頂くときは
作品のあらすじとポイントを書いております。

カクシンハン『タイタス・アンドロニカス』を100倍楽しむ方法

今回はうっかり時間がなく作れなかったので
後日談としてお読み頂ければ幸いです。

【冬物語】はシェイクスピア晩年の作品だそうで、
悲劇と喜劇を掛け合わせた「ロマンス劇」なるもの。
翻訳家松岡和子先生によれば、当時ロマンス劇が流行ったイングランドで
シェイクスピアがやるからにはどうすると考えた結果
「ヒロインの死」が作品にありながらも喜劇になる作風にしたのだとか。

シェイクスピアの得意技(?)でもある無理矢理な展開でも、
物語を一貫して観ていると、最後の石像が動くシーンも何故か納得できる。
それはストーリ全体を通して何かしらの違和感が纏わり付いており、
即ち”tale=物語” 現実味を帯びながらもファンタジーであるわけです。

歴史的な要素が少ない故、かなりわかり易い作品だったかと思います。
この「わかり易さ」というのは今回参加して非常に興味深く、
例えば【ジュリアス・シーザー】は男達の戦争の話。
非常に身体的で、言うならばフォルテだらけのメタルな作品。
【夏の夜の夢】は常にフワフワしていて、テクノやアンビエントを感じさせます。
【タイタス・アンドロニカス】なんかも実にハードだったな…。
すると【冬物語】は何かというと「わかり易さ」
つまりポップスなんだなと。

わかり易く・シンプルな演奏ほど難しいものはないです。
音数は少なくとも音量や緩急で際立てたり。演奏技術があればいいわけではなく、
いかに歌・主役が目立つか。
歌いやすいドラム…といった世界。
シェイクスピアが様々な実験を通り越した結果、
最終的にポップスに辿り着いた…というのは音楽的観点からしても実にクールです。

そんな(勝手な)イメージもあり
今回は特にアンサンブルを気にしたドラミングとなりました。
時にドラムが役者を越えていい瞬間もあるのですが、
主役はヴォーカル。
メロディと歌詞を意識しながら、でもわざとらしくはしない。
この作り込みが「ポケット公演」を感じさせなくなった要因かもしれません。

因みに2点。
裁判における「神託」。ダイロンが叫んでいたアレです。
全てを見通している神のお告げなので、誰がなんと言おうと神託の内容は絶対。
一体どんな身分の人がどこまでの裁判に神託を寄越せるかは調べておりませんが、
劇中の裁判では王が裁きを受けることになり
しかし王を裁ける人間は他にはいないので、あのような後味の悪い結果となります。

もう1つ「ご名代」
王子フロリゼルと捨て子の女王パーディタがシチリアへ向かうときに
カミローから提案された理由付けなのですが、
簡単にいえば「王様の代わり」という意味。
レオンティーズとポリクシニーズの関係修復も兼ねて
シチリアへ戻れる切っ掛けともなるカミローの作戦だったわけです。

さらっと出てくるこの2つの意味がわかるか否かは結構重要ではあったので、
やはり事前ブログは作っておきたいところでしたね…。
もしモヤッとしていた方がこれを読んで納得して頂けるようでしたら幸いです。

使用キットはカクシンハンではお馴染み(?)Cocktail Jam Kit.
省スペースに色々置ける優れものです。
今回は使うスティックの種類が多かったので、ケースには入れず置くスタイルで。
その日その日の舞台で繰り広げられている音量と質感で使う道具が変化するので
やりながら色々模索していくのがとても楽しかったです。

#STDRUMS の物販もチェックして下さった皆さま、ありがとう御座いました!
もし買い損ねた!という方も、通販を随時受け付けておりますので
お問い合わせか、もしくは下記bandcampのリンクよりどうぞ。全曲視聴可能です!

カクシンハンでの一夏の物語もこれでおしまい。
週末にはRICH FOREVER SEMINAR vol.2
旅は続く…。

8月3日(金) 渋谷RUBY ROOM
〜RICH FOREVER SEMINAR Vol.2〜

#STDRUMS
TERROR SQUAD
ベーソンズ
GROUNDCOVER.

-OPEN 19:00 / START 19:30
-ADV ¥2000 / DOOR ¥2500

※出演アーティスト収録オムニバスCDを全員にプレゼント!(非売品)
チケット予約はコチラから

ドラムレッスン受講生随時募集中!
あの曲を叩けるようになりたい。ドラムを叩いてストレス発散してみたい…
未経験・初心者の方大歓迎!
経験者の方にはお悩み相談、基礎・ルーディメンツから
ツーバスやブラストビートといった専門的な演奏方法まで幅広くお応えいたします。

新宿HILL VALLEY STUDIOにて1時間4000円。スタジオ使用料込みです!
僕の愛器を並べてドラムキット2台でレッスンできます。
まずは無料体験レッスンからどうぞ!
⬇⬇⬇詳しくは⬇⬇⬇
https://www.rerure.com/lessons.php

それでは、続きはwebで。チーン。


-Daily
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

関連記事

19/09/2023 : CURRICULUM VITAE 2023 / HYBRID PHONON 2566 / Ill Japonia in Brixton / #STDRUMS U.K.TOUR 2023

タイトルが強い。9時過ぎに起床。朝方のタイムサイクルになってきている。昨夜眠る前、itunes のランダム再生ボタンを誤って押してしまい、3年前のリハ録音を聴く羽目になった…

20180119 ANOTHER DIMENSION + UNHOLY GRAVE + BUTCHER ABC + EVIL UNDER THE SUN 〜 grind freaks 2018 “Hee Chang Fest Shibuya” 〜 渋谷RUBY ROOM 公演

インビシブルマンズデスベッドのサポート公演を経て、 ハードコアエナジーが身体の内側から呼び起こされた先週末。 久し振りの #stdrums 路上ライヴや 引き続きレコーディングへ向けてのリハ・レッスン …

ドラマー日々自炊 06/2024_2

久し振りのトウリキ来訪と【第一回U.K.初盤食堂】へ向けての仕込み開始。鯵を熟成中。残りは料理人の特権として刺身で味わう。白レバーは臭みなく、豚ハツはバター炒め。

20180501 HERE + HISTGRAM + SaToMansion + Outside dandy 〜君をハイテンションにするツアー2018〜 稲毛K’s Dream 公演

4月末にはHEREのレコーディングもあり、 3日に予定されている #STDRUMS レコ発”RICH FOREVER SEMINAR Vol.1″ の準備もあり、 予想通りだが …

24時間限定無料配信 “STLOG_MAY25” リリース #STDRUMS

“Anywhere Dancefloor”…バスキングとは音楽と共に街の一部になることである。公共の場で音楽は「騒音」になりがちなため、環境へのリスペクトを忘れずに、街にポジティヴな影響を与えられるパフォーマンスを心掛けている…

Archives

SUBSCRIBE

ブログ更新通知をメール・RSSで受け取る。


 

【info@rerure.com】からのメールを受信できるよう設定してください。新着記事はRSSで購読もできます。

Embed