METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

#stdrums Daily

20201120 #STDRUMS + sugarman + 地底人 + 晴山 〜RICH FOREVER AUTUMN JAPAN tour 2020〜 仙台FLYING SON

投稿日:2020年11月21日 更新日:

性分か、タイミングの一致なのか。
ライヴの前日は大体編曲に追われている。
昨夜も同じ状況に見舞われていた。
加えて『いい感じの森を探す』という謎任務も付いて回る始末。
何故スケジュールとは唐突に詰まってくるのであろうか。
砂肝とニンニクを炒めてスタミナを蓄える。

就寝というより数時間の仮眠を経て11月20日の燃える朝焼けを迎えた。
少しの練習と新しく届いたスーツケースの改造を少し進めて食事。
荷造りを昨夜のうちに済ませておいたのは思い掛けない忘れ物が当日やってくるからだ。
ダブルチェックを超えたトリプルチェックをすればよい。
できる男はこうして今日も忘れ物をするのである。

7時前に荷物を持って新宿へ。
早朝の予定を目論見通り進められるのにはある種の快感がある。
外は異様な暖かさで、薄着好きにとっては嬉しい誤算。
久し振りの朝ラッシュを感じながら仙台へ向けた旅が始まろうとしていた。

HEREサポートで何度か経験していた北上も今日は一人。
はじめてのおつかいよろしく、初のソロ仙台遠征。
耳元からはTHE WHOのTOMMYがゴキゲンな舞台演劇を繰り広げている。
数日前、COCOBATセイキくんと家で聴いたときの感動が頭にこびり付いたままだった。

何年分もの交換ノートが貯まっている面白いサービスエリア。

実に順調な航路で14時前に仙台へ到着。
突然雨が降ってきたものの、こちらも暖かい。
駅北口付近で佐々木店長と合流。
ハードコアパンクが繋げた絆である。

早速昼飯でも、と、駅構内の牛タンストリートの利久へ。
全てが直球の選択かと思いきや、そうはさせないのが我々。
見よこの欲張りなセットを。ずんだまで!
牛タンが無くても完結する【欲張りセット】を注文。
ライスが欲しい。刺身の下にあるけど。
久し振りの牛タンを堪能。ご馳走様でした。

さて歩いてFLYING SONへ到着。
黄色い車で乗り付けた記憶しかないため、こういう微細な違いも新鮮に感じる。
早速セッティングをしてサウンドチェック開始。
ミックスも全体的に変えてきたため、低音成分の出かたも確認。

コーヒー飲みつつ共演の皆さんと喋り、物販を組み立てなどをすれば開演。

今日のイベントは佐々木店長のブッキング。
地元のバンドを観れるのは遠征最大の楽しみの1つ。

1番手 “晴山” は名前の通りラッパー晴山くんとトラックメーカー吉田くんのデュオ。
元々バンドだったが、現在動けるメンバーでヒップホップをやることにしたそうだ。
4月から東京に2人で来るとのことで、そちらの活動にも期待が持てる。

2番目 “地底人” は名前から楽しみにしていたバンド。
「地底人の皆さんでーす」と、私も呼ばれたい。
靴底の向こうで奏でられている音楽は想像以上にポップでノレるサウンドであった。
サウンドチェックでテクニカルなプレイをしていたドラマー氏、
バンドでの演奏になると歌をしっかり支えていたのが印象的であった。

3番目は “sugarman”。
出会う前から強い好感を持っていたのはSNS上で告知を執拗にしてくれていたからだ。
いい奴らの予感はそのまま的中し、サウンドに滲み出ている。
ドラム山田くんはオープンハンドでありながら右利きという逆ジミヘンスタイル。
知らずに始めた結果が定着してしまったらしい。
私も左利きでありながらクロスで始めてしまったので親近感がある。
縦に鋭いハイハットワークがニューウェーブのバンドサウンドにぴったりはまる。
鬱々しいセンスが内なる炎を燃やすバンドであった。

#STDRUMS は最後の出演。
ガンガンに盛り上げてくれるのは流石FLYING SON。
音楽の楽しみ方を知っている人々の前での演奏は充実の時間だ。
新曲を演奏したい欲が高まり相当ハードなセットリストになってしまった。
最後まで聴いてくれたフロアの皆さんへ最大の謝辞を。

会場のルールは実にシンプルで、守ることを守って楽しむこと。
なにも今年の頭くらいから始まったものではない。
元々沢山の制約があるこの世の中。昔からそうなのだ。
考えられない人のためにルールは制定される。
それ程までに人は誰かに命令されたいのだろうか。
少なくとも今日ここFLYING SONには各々の選択をした自由が存在した。
表現したい者たちが表現できる世界を私は肯定する。

終演後、フロアに戻るとまさかの出会いが。
実は転換中から気になっていた1人のオーディエンス。
RICH FOREVER JAPAN TOUR 2017のTシャツを着ているのである。
あのツアーは東京と大阪のみ。
Tシャツの通販はほぼ無かった。何故知らない人が持っている…?
友達から貰ったとも考え難い。

なんとその3年前、東京に住んでいた彼そのものだったのである。
UGLの路上ライヴを観て、下北沢THREEの企画に遊びに来てくれた。
取り置きした名前を覚えていたのは私が千葉出身で印象深かったからである。
(しかし名前を覚えるのが本当に苦手なので、我ながらよく思い出したものだ…。)
現在はバンドをやっているらしい。次回は是非対バンしましょう。

ミラクルを経て打ち上げへ。
今日という一日を共有しながら飲む酒は美味い。
あれやこれや話せばあっという間の2時間。
当然飲み足らないのでsugarmanモンちゃん、かつやくんを拉致して軽く二次会。
適度な時間に解散して私は宿へ。お風呂をいただき酩酊しながら就寝…。

翌日朝8時に起床。起きられるもんだな…。
佐々木店長のお出迎えで荷物を持って仙台駅へ。

昨日から話題に出ていた今日のモーニング『半田屋』。
仙台では有名なお店らしい。

これはアツい!
好きなおかずを好きなだけ選んで最後にご飯と汁物を注文。
量も自由に調整できて値段も非常に優しい。
これはいい店を知ってしまった。更に飲みにも使えるとのこと。危険だ…。
ご飯を大盛りにすればよかったと後悔。

こうしてバスターミナルへ到着し、少し時間を潰して解散。
佐々木店長、入りから帰りまで大変お世話になりました!
距離感もわかったのでまた来年早々にイベントやりましょう。

帰り道も滞りなく、昨夜のライヴ音源をフィードバック。
リファレンスにしている音源と聴き比べながら、差し引きのバランスを見直す。

16:30頃、快晴の東京。
少し寄り道をして帰宅。
こうして【RICH FOREVER AUTUMN JAPAN tour 2020】仙台編完結。
来週からは西日本ツアーが待っている…。

それでは、続きはwebで。チーン。

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