METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

Travel

Jam with Matias in Brick Lane / I got a studio in park / Sorrow on Highbury… / #STDRUMS U.K.TOUR 2025

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7月13日 (日)
気付けばロンドンに来てから1ヶ月が経過していた。お弁当を作って駅へ。もう初めから反対方向の出口を狙うよ。こうしてAldgate East に到着すると降りたい出口が開いていた。どんだけロンドンなの?

今週3度目のBrick Lane。今日はペースよく11:30過ぎにメインスポットへ到着。ゆっくりセッティングしていると12時に別のバスカーが場所を訪ねてきた。しかし「バスキング」そのものが息を潜めてきているような印象も受ける。順調に演奏していると、14時ごろにギターとアンプを持った男が登場。数週間前に出会ったフィンランド出身のマティアス。ソロセットを止めて彼とのセッションが始まる。中古で買ったストラトはなぜかスキャロップ仕様で、流石のフィンランド。(?)

「バンド」の時点で人が集まりやすくなるのは、生演奏において「動きがあるもの」のプライオリティーを感じざるを得ない。メカニカルでハードロッキンなスタイルのギター。情熱・感情というより、マスロック的アプローチが垣間見えるのが面白い。途中からルーパーをかましての実験を重ねる。タフに演奏し続けてくれて、17時ごろに弦が切れてしまい終了。お互いのアプローチが模索できて、次は更なる発展が期待できそうだ。

その後ソロでのバスキングをマイペースに続けて18時頃に終了。今週はよく動いたため、アンプよりも前に自身の電池切れ。Larry の姿が見えるものの今日は演奏しないらしい。Peter も現れず、静かなSunday Brick Lane.

疲れた身体にはタンパク質。日曜日はスーパーマーケットも早く閉まるため、家に荷物を置いて北南の2択。最寄りのTESCOを目指す。

冷蔵庫が壊れていて生鮮食品なし。ほら、ロンドン。来た道とは逆方向の Sainsbury’s まで向かう羽目となる。

執念のチキンウイング。このタイミングでCosmo から入電あり、バスでBlackflyers 付近のテムズ河 (ビーチ) で仲間たちと合流。ラジオの自家発電を楽しむ Alexander. 24時頃に解散。お別れの写真を撮った筈がこの始末。自転車の相乗りを提案されたが、ここから立ち乗りは体力的に想像しがたく、バスでの帰宅を選ぶ。詰め込んだ一週間を終えた。

7月14日 (月)
洗濯・修繕・練習の1日。アフロビートの研究。そういえば手をつけていなかったスピナッチ (ほうれん草) で念願のサラダ。ロンドンでのほうれん草は基本生食。(シュウ酸について実の詳細は不明。) 追ってチキンウイングと野菜。

7月15日 (火)
とある “対象” を「やっちまうか?」とけしかけてきた男性。バーのような人々が集まる暗い空間で “対象” を発見する。男性は銃を構えていて、私は的のような枠を持ち構えており、”対象” には発見されているにも関わらずゆっくりとこちらに近づいてきて、顔には余裕すら伺える。目と鼻の先の距離から男性は発砲し崩れ去る “対象”。パニックになる屋内で、あっさりとトンズラする我々。しかし色々な証拠を残し過ぎてきてしまったのではないか。男性とのメッセージ履歴など、疑惑が浮かぶタイミングで眼が覚める。印象的だったため書き残し。

呼鳴手Tattoo との打ち合わせのため、時差的に8時起床。リモートでの自宅勤務が多いLuara と家のことや経済格差について話す。ヨーロッパ (イギリス?) では、ある程度の富裕層になると料理をしなくなることが多いらしい。ゆえに高級住宅街では「料理の匂いが気になる」といった近隣クレームも発生するとのこと。

今日はバスキングには出ないがドラムは叩きたい。やや不安的な空模様ながら、機材を持って Battersea Park まで向かう。

公園がスタジオになるのがロンドン。音量を気にしながら叩き始めると集まるキッズたち、いい反応をしてくれる通行人。こういう所がロンドンは素晴らしい。気付けば3時間くらい滞在して、荷物を片付けた矢先に大雨に当たる。最寄りのスーパーマーケットへ避難兼豚肉購入で店を出ようとするとセキュリティーから「そのスーツケースはなに?」万引きの疑念かもしれんが、あんたは旅人を知らんのかね。

家に戻るとタイミングよく Laura の調理中だったため、豚肉をシェアして冷蔵庫の余り物ニョッキ。生肉・ナマモノを食べる風習について話す。ジーンズのポケットを修繕して24時には健康的に就寝。こっちに来てから色々壊れまくっている。

7月16日 (水)
8時に起床成功。昨日思いついたフレーズを進行させながらオンラインレッスン。昼は豚肉ソテー。野菜と肉との火の通り方を調整する必要がある。8月6日のライヴの詳細が出てきた。

17時に Highbury & Islington へ到着。街のvibes は天候と連動しているような静かさだが、いざ初めてみればじわじわといい反応。CD もよく売れる。2022年前回はバルクに紙を挟んだ安価な仕様のCD だったが、今回デジパックにすることで「欲しい人」へよりダイレクトに届くようになったのは成功だ。ダウンロードコードはまだまだ必須。

素晴らしい出会いも沢山あり、結局21時頃までのロングバスキング。チョークペイントでバスキングをしているリディアと缶で一杯やっているところに、なかなかのショックが訪れた。GOOD TIMES & BAD TIMES。沢山のポジティヴエネルギーを貰ったからこその反動ともいえる。なんとも引きずってしまい、23時ごろに帰宅。以下は今日の出来事とは関係ないが近しいメモ。

人間関係において無視ほど性格の悪いものはない。無視ができない「いい人」の情を利用して自身の承認欲求を満たすだけに止まらず、名前を広める炎上情報まがいのやり方が主流の世の中。「たかだかインターネット」だったものが、広まる=前提を認知できない人々にも行き届くようになった。

一番危険で厄介なのは『わかっている側の立場にいる』という一方的な思い込み。考え方とは「言語化されるまで」が大変なのに「同意」など、自身の言葉ではなく誰かの発言を引用し、さも自分が考えていることのように (しかも曲解して) 発信する。

依存は負しか生み出さないか、あるいは宗教の盲信になってしまう。人々の求める対象が救いや癒しに寄ってしまう気持ちもわからないわけではないが、肯定であれ否定であれ、そういう相手は「シェアそのもの」が望みなのを「いい人」たちは忘れてはいけない。

昼飯のフィードバックで、肉を美味しく焼けて就寝。

それでは、続きはwebで。チーン。

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