“bandcamp friday” 24時間限定配信。
本来残されない日々音楽の「瞬間」と、残された結果生まれる「過程」をログとして配信する【ブログ連動型】月刊オフィシャルブートレッグシリーズ。
制作合宿、環境改善、準備と撮影…そしてロンドンへの渡航準備など。ソロ活動という形態で多くの人々と関わり、立ち位置を座標的に確認できたような、曲作りと自分自身に向き合った5月。
表に出る活動はやや控えめだったなか、ベーシスト笠原佑介から提案を受けてバスキングへ向かった。安定しない天候から晴れ間が見えてきたため所定の時間に合流。場所を見つけてセッティングをしながら、我々の出会いを振り返って色々と思い出した。
ドラムを叩き合う系のイベントに出演した際ドラマーで参加していたのが笠原さん。その後ウエダテツヤ主催の “DRUMSHED” にてベーシストとして再認識。それ以降2人で時折りスタジオへ入るようになり、練習の意識からリズムセッションへと発展していく。
バンドという形でもない、お互いの実験とフィードバックを共有する我々2人のセッションはある種の「ストリートらしい」出会いと偶発を擁しており、この2人がバスキングに出るのはごく自然であるように感じた。
“Anywhere Dancefloor”
私にとってバスキングとは音楽と共に街の一部になることである。不特定多数の人々が行き来する公共の場で音楽は「騒音」になりがちなため、環境へのリスペクトを忘れずに、街にポジティヴな影響を与えられるパフォーマンスを心掛けている。
“3” で突然出てくる “HOTEL CALIFORNIA” フレーズは通行人のリクエストで、いざ弾いてみせたところで反応もしてくれない「ストリートあるある」なものだが、外部の刺激から臨機応変にモーフィングしていく姿こそが培われたグルーヴであり、バスキングの面白さといえる。
ストレートなフレーズをまっすぐに演奏できる裏付けと意志。道路沿いから通行人に向かってオープンマインドでいられる環境の理解度と配慮。自分が目立つことしか考えない宣伝行為ばかりが見受けられる現代で、この日の我々の演奏は「バスキング」といえる充実した時間となった。
なお、この模様は動画でも公開。あからさまに隠されたメッセージが我々の今後を暗示している。
なお (part2)、出会いのキッカケとなったウエダテツヤのプロジェクト “NONMALT” へも笠原さんはベースで参加している。カメルーンのシンガー “Hervé Nguebo” と共にアフリカンミュージックと日本を行き来する活動もお見逃しなく。
“bandcamp Friday” をきっかけに始まった毎月初金曜日の24時間限定公開音源 “STLOG” は、日本時間6月7日17時まで無料公開中。(8月まで bandcamp Friday は開催されない模様) 経済的に余裕がある方は投げ銭頂けますと嬉しいです!渡英目前となった最新音源をどうぞお楽しみください。
それでは、続きはwebで。チーン。