7月9日 (水)
弁当を作って13時にBrick Lane へ。もはや片方の出口は閉鎖されていると思っていいみたい。先方のバス遅延のため公園でブログ作りながら待つ。コントロールできない「仕方がない」の連続の結果が、緩くいられるロンドン。
遠くから強い主張の影が2つ…
こうしてUKツアー中の3x4xS と合流。平日・ドラムあり・体調不良などを加味して、一番バランスのよさそうなBrick Lane の選択となった。ビール&お弁当で一息付いたのち、平日としてはピークと思われる15時頃からバスキング開始。(タイミング悪かった写真左)
やはりバンドでのバスキングはよい。この2人となれば尚更。路上演奏とは環境との調合でもある。ロンドンの環境と日本の「隠す文化」には隔たりがあると感じていたが、演奏さえよければ、見た目とは些細なものであった。
Cosmo も合流して、20時ごろ演奏完遂。この模様は来月のbandcamp Friday (8月1日) での24時間限定リリース音源【STLOG】へ収録予定。お楽しみに。
終えて、しゃみお先生待望のGUINNESS in The Pride Spitalfields. 結構なペースで飲んでヌビアはご覧の様子。いいですな。
例えばロンドンで食べるラーメンや日本で飲むGUINNESS と同じように、やはり本場は違う。ドラムとチェロは西洋文化で「やはり本場は違う」からこそ、本場の日本から三味線を持って英国の地にやってくることには大きな価値がある。通い続けているBrick Lane で3x4xS と演奏できたのも、これまた縁。シンパシーとギャップを楽しみながら、我々の交流は続いていく。楽しい時間をありがとう!
7月10日 (木)
9時に起床してドラムを持ってNorthan Line へ。ノーザンひろしと言えども終点手前 (ZONE4) のTotteridge & Whetstone には初上陸。駅でラヴィ・ゲイヴと合流。
Brick Lane で出会ったラヴィからスタジオに遊びに来ないかと連絡を受けて、今週2本目は SummerHouse Studio。こちらもまた実家改造系で、ドラムキットが2台もある。しかもスネアは60’s 400 じゃないか。持ってきたハイハットスタンドと同郷を感じながらセッティングを進める。
スネアを2台設置したためマイクスタンドが足らなくなり、ケータイスタンドとテープで代用したり、シンバルの反響を加味して天井に防音材を投げ込んだり。こういった実験と挑戦こそ録音・エンジニアリングの面白さだ。タムマイクは垂直に立てるのがAbbey Road の流儀。
お昼休憩を挟んだりゆったりと過ごせば21時。さすがによく叩いた1日だが、この足で Dalston は The Jago へ到着。木曜日なのでセッション…おや、先週VIP待遇で入れたのに、今日はゲストリストに名前がないといけないし、スーツケースの中身も確認される始末。受付によってvibes が変わるみたいだ。ホストメンバーの連絡を待っていると、ドラマーから「スネアがないから来てくれ」と、別の手段で入場できた。
しかしスネアがないとは…?ライヴは問題なく行われており、曲間にステージへ持っていってみるもののドラマーも疑問の様子。Upstair! そうか、The Jago は2階にもステージがあったのをこのとき思い出した。今日は1階では別のイベントがあり、Mulele のセッションは2階での開催だった。上がるといつものメンツでほっとする。そして確かにスネアがなかった。
訊くとシンバルとハイハットクラッチも欲しいらしく、再度クロークからアイテムを出して持っていく。クラッチは径が合わず (ロンドンでは “FIEH現象” と呼ばれている) 使えなかったが、この国でフル機材を持ち歩いているのはアドバンテージが多いことがわかる。
ブルースセッションで1曲参加。そしてお待ちかねのコンゴジャムセッション。今日も素晴らしいドラマー達がアフリカンビートをはたきまくり、曲はどんどんと加速していく。言うまでもないが、テクニックはまちまちながらも共鳴するタイム感がグルーヴの秘訣。とは言え「真似事」をしても「真似事」以上にならないため、自分自身のノリとどう融合させていくかが大切だ。まずは踊りまくること。数回来たというアナと、ドラマーのデイヴ。
流石に疲労もあり、終演後即撤収。帰宅するとLaura 作のチョリソーズッキーニトマトマカロニが冷蔵庫にストックされていた。ありがたい…明日は Mulele との家セッションが予定されており、凝縮の一週間となりそうだ。
それでは、続きはwebで。チーン。