8月4日 (月)
ライヴに向けての仕込みを始める。リソースを大きく割く必要がある作業。食事を挟みつつ、家に篭りすぎているので借りた自転車の出番。
New Crossから東へ向かっていくと急勾配な坂にぶち当たり、超えた先の見晴らし…バスに乗って見ていた、広がる光景はここだったのか!広大なグリニッチの真ん中で一呼吸置く。夕陽を眺めていると、財布を忘れたことに気付く。
一度家に戻って、念願のLIDL。今期初のLIDL はもはや目標達成の “イベント” だった。例えるならば生鮮食品を扱うドンキに来て喜んでいる感じ。スーパーマーケットの食材調達かここまで楽しくなるのは、バスキングのチップをはじめ、ポジティブなエネルギーから得た収益を使って生活していることを実感する瞬間だからだと思う。
£30 Result. 素晴らしい。てか米が、いくらタイ米系の細いタイプとはいえ、1kg / 50p は法外的安さ。(日本はどうなっているのやら…) スパゲティーも500g / 30p。LIDL FOREVER。買い忘れ続けた塩も手に入れて塩風呂。夜食にフルーツを食べて就寝。
8月5日 (火)
LIDL LIFEスタート。明日のライヴに向けての仕込みが見えてきて、自転車を漕いで30分ほどでCosmo邸へ到着。日本で乗りまくってる自転車だが、ロンドンでは何気に初めての経験。自転車用に道路が整備されているのでかなり漕ぎやすい。無敵…。キャスターをはじめ、必要な荷物を全て回収。
キャスターを交換できる特性のあるスーツケース。以前触れたように2輪タイプのキャスターは悪路では容赦なく「もっていかれる」ため、ただ壊れる可能性が高くなるだけでメリットなし。確かに買いたての頃の機能性はよかった…残機はあと1つとなり、旅の終わりまでもってくれるだろうか。
連日の自転車がエクササイズになっていてよい兆候。明日に向けて早めの就寝。
8月6日 (水)
午前中からライヴの流れを最終調整する。作業環境も少し整理してオフィス感が出てきた。
準備も整い余裕をもっての夕食作り…このタイミングで指を火傷する。幸い爪側だったのでグリップへの影響はないが、今じゃないな。細いタイプのコメは割れやすいらしく、おこわっぽくなってしまったフライドライス。
ライヴ、それはスーツケースを持たずに外出できることを意味している。機材が一通りあることは知っているのでリュックに荷物をまとめて外出。バスでThe Old Dispensary へ到着。開演30分前は流石にギリギリすぎるため、1時間前の入り時間にしてもらった。今日のブッキングの Andy と再会。
待ち受けていた問題とは、持ってきた3つのハイハットクラッチ全てがフィットしなかった。どんだけ特殊なの…と思いきやPearl。ソニーかよ。FIEH ドラマー Ola と同じ気持ちをここで味わうことになるとは思わなかった。
できる準備を進めながら、クラッチを持っているであろう他のドラマー到着を待つ…ものの、誰も来ない。時間ギリギリとなり、Andy へ相談すると向かいの店に尋ねてみる。なんと、元RAT RECORDS は再びレコード屋 + ステージもあるVenue になっていたのであった。こうしてクラッチを借りられた。ものの、ネジが付いていない。〜完〜。ガムテープで無理矢理固定してそのまま開演。
ドラムは両手両足を使って演奏するため、ソロパフォーマンスにおいて機材トラブルは最大の敵。初手からハイハットクラッチは機能せず、スネアのミュートは吹き飛び、キックペダルのビーターが何もすっぽ抜ける。持ち時間が35分から急遽25分に変更となり、週明けからの仕込みもじっくり月曜日からの無に還したものの、今期初ライヴの1番手としてちょうどよかったとも言える。The Old Dispensary の感慨を得る余裕もなく余裕の完遂。
沢山の仲間たちが集まってきてくれたが、英語が全然出てこない状態となっていた。まあ、安堵。安堵。「できること自体」が喜びなのを忘れてはならない。ノイズセッションのようなスカム全開の BAND FROM EARTH から、最後はドラムマシーンでの2人組 DREAMWIRE。最後の曲に突如 Thin Lizzy みが出ていてよかった。
今日のライヴを経て、#STDRUMS は次なるステップにいると感じられた夜だった。機材周りの徹底も必要。ハイハットスタンドの持ち込みが必要となるのか…?バスに揺られて帰宅。FIEH の靴下を履いていたのに気付いたのは全てが終わったあとのこと。ロンドン、よく出木杉だぜ。風呂に入って就寝。
それでは、続きはwebで。チーン。