METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

Travel

20190703 Meeting with Noel Summerville. Rat Records, Nambucca. The last night. London, U.K.

投稿日:2019年7月4日 更新日:

12時頃に断続的な警報音で目覚める。
なるほど…動作チェックの日だったようだ。よりによって今日か…。
昨日〜今朝に掛けてレコーディングを終え、数時間の仮眠。
バスキングもレコーディングも終わった。もはや睡眠時間は要らないか。
心が軽いとはこのことだ。

Teresaの作ってくれたスズキのスープに食パン。
シンプルだが実に美味しい。Teresa料理上手くなったなぁ…。
(これまで何度か料理を彼女に教えている)

さて、電車を乗り継いでPeckhamへ向かう。
初めて降りたが、南部を感じさせる街だ。
指定された住所へ到着すると…YouTubeで見た顔があった。

LOTUS ROOTのカッティングエンジニア Noel Summerville と遂に面会!
というのも、送ったマスターテープを回収する必要があるからだ。
なんとそのまま、彼のスタジオへ案内してくれた。

思わず声が出る。
完璧なアナログ向けカッティングスタジオ。

1976年製のNEUMANNカッティングマシーンに

同じく70年代・NEUMANNアンプリファイヤー

そしてこのNEUMANNデスク。
これがアナログレコーディングには最も重要なのだそう。

テープマシーンはSTUDER。
LOTUS ROOTはこのマシーンからデスクを通してカッティングマシーンに音が届く
パソコンを介さない【完全アナログレコーディング作品】を実現してくれました。
感動しまくったあまり写真を充分に撮っていない…。

レコードの原盤となるラッカー盤。
製造しているのは世界で2人。うち1人は日本人なのだとか。

なんと目の前でラッカー盤に録音。
更にその音を聴かせてくれることに。
無音部にノイズが全く乗らない驚嘆のサウンドでした。

更にこの音響システムでLOTUS ROOTを聴けるという夢の時間。
Noelの目指してくれた低音とダイナミクスのバランスが見事に光る。

彼のカッティングした面白い音源なども聴きながらふと壁を見ると…
なんてこった。1971年のLED ZEPPELINを観ているのだそうだ…!!
チケット代はなんと75p。つまり75円(日本円換算で約100円)です。
合計3回ほどは観たことがあるそうな。
ジョンボーナムの生のドラミングを体感した人物のカッティング…。
その下のチケットすら霞んで見えてしまうわい…。

プライベート工場見学みたいな時間を過ごさせてくれました。
めちゃくちゃ親切で、音楽への観点も素晴らしい最高な人でした。
ありがとうNoel!
この工程を経てLOTUS ROOTというレコードLPは完成しました。
渾身の一作。是非レコードで聴いてくださいませ。
お試しにも最適なフル・ミュージックビデオはYouTubeからドウゾ。

次回はGUINNESSを飲みに行こうと誓って解散。
無事にテープも回収に成功。意外と重いんだなこれが。

さて、バスに乗って次の目的地へ。
Denmark Hillで降りれば RAT RECORDS。
いつもの店員さんはいたが、仲の良いピーターは1年前に辞めてしまったらしい。
後ろに飾ってあったFREEのTONS OF SOBSにはかなり揺らいだな…。
残念ながら今日は品揃えがイマイチで1枚のみの購入。
この5年間で欲しいレコードはだいぶ揃ったのだとも実感。
来年からは超レア物を一点狙いで探してみるのもアリかな。

もう数店はしごも考えたが、体力面もあって帰宅を選択。
今度はトマトスパゲティを作ってくれていた。ウマイウマイ。
そして一旦仮眠…。

20時頃に起きてJavi, Teresaと一緒に外出。
ロンドン最終日はJaviのライヴを観に行くことにした。

HollowayはNambuccaへ到着。
ここは…去年 #STDRUMS で出演したことのあるハコだ。

そして去年のネクロ魔ツアーで出会ったタケちゃんとも再会。
現在リョウマと共にバンドを組んでいるというのだから驚き。
LOTUS ROOTをお買い上げ頂きました!ありがとう〜!!!!

今日は “Balkan Folk Music & Ceilidh Night” ということで
東ヨーロッパの伝統音楽にダンスというイベント。
フォークミュージックに合わせて皆で円を組んで踊る。
最初はいいものの、段々とテンポが上がり『崩れていく』のを楽しむ。
これだけで楽しめるんだからヨーロッパは最高。
いや、本来は「これこそ」が娯楽であると思うんだけどね…。

夜に家で飲むお酒を補充するために一旦外へ買い出し。

ハコへ戻ればJaviのバンドがスタート!
管楽器2本にガットギター、カホンという編成。
いかにもなフォークミュージック。至高。
とても自然なのに数えたら7拍子だったりするのも凄い。
ジャンルじゃない。詳しい/知らないじゃない。
これぞ音楽。そしてこれが音楽なのでは。
生きていてよかった。

携帯をTeresaが持って撮影してくれたワタクシ。

Lucaも来てくれて、ライヴを終えてお店が閉まるまで飲み。
24時頃にお店は閉まり、バスで家を目指す。
ワチャワチャしているワタクシたち。

25時頃に帰宅。
結局買い出したGUINNESSはほぼ全て飲みきってしまい、
数少ないビールを分けて最後の乾杯をする。
ベッドへ向かったのは26時くらいだろうか。
明日は早いので、今日が皆と最後の別れとなりそうだ。
今回も最高に楽しかったよロンドン。ありがとう。

それでは、続きはwebで。チーン。

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