METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

Travel

#STDRUMS live at The Social / ロンドンで見つけた中野 MOONSTEP / #STDRUMS U.K.TOUR 2023

投稿日:2023年11月19日 更新日:

17/11/2023 (Fri)
これはこれは。凄まじい二日酔いではないか。昨日ライヴでうっかり弾けてしまった時間を回収すべく最後の編集。当日になってしまえばあとは「放棄」していくのみ。落とし所を見つけてスパゲティー。

快晴のなか、機材を持って Oxford Circus を目指す。バスキングが日常の私にとっては馴染み深い場所だが、音楽カルチャーとは若干疎遠な土地といえる。

#STDRUMS ピンバッチのモチーフ、即ち「ホンモノのニセモノ」を発見。ニセモノだけどやはりホンモノは風格が違う。

こうして The Social へ到着。皆さんにご挨拶、お誘いしてくれた Ben とも再会し、早速サウンドチェック。ロンドンの会場は基本的に小口径のドラムキットが多く、身体のサイズに合っているのが助かる。シンバル1枚での演奏も随分と慣れてきた。エンジニアの “BIG” Paul も相当の爆音手練れで、返しモニターから狂気とも呼べる爆音がイヤホンを突き抜けて刺さってくる。

今夜のイベントの前に別のファンミーティング的な催しがあるらしく、入り時間が早かったためお弁当を食べて街を歩く。SOHO といえば Reckless Records だが値上げが著しく、以前のような掘り出しものにも出会えなくなっているようだ。家賃が上がればより多くの売り上げ作る必要があり、当然の原理だが歯がゆい。

帰り道、突如としてクッキーを貰うのがロンドン。どうやら間違って2つ買ってしまったらしいアブラハムへライヴのお誘い。入場無料はこういうときに強い。

どうしたらそうなるの?ってくらいの高級バーを尻目に、ロンドンの経済格差を思い浮かべながら豪快にずっこけたマダムのケータイをレスキューして会場に戻る。

The Social はロンドンでは少し珍しい (と思う) ベニューで、各スタッフがそれぞれバンドや音楽活動を持ち、自分たちでイベントや運営、映像・写真・照明を営んでいる。今日のイベント “FRACAS #9” はオーガナイザーを介さず、ベニュー自身のブッキングなのだ。言うならば日本のライヴハウスに近い形で、それぞれスタッフが経験豊富なのが嬉しい。ようやく二日酔いが引いてきたタイミングでの開場。

Brixton でのバスキングをきっかけにスタッフの Ben から連絡をもらって今日のイベントに漕ぎ着けた。約2ヶ月半の旅の締め括りに相応しい最後のライヴ。対バンあり、入場無料という理想的な環境。しかしなにか纏わりつく違和感、ライヴだというのに Javi やらこれまで助けてくれた音楽仲間がいない。1人でこの場に居ることが次なるステップの証となっていた。

オーディエンスとして集まってくれた Ferrish、Holborn で会った Victor、Johnny と友達、Cosmo と仲間たち、そして Javi と Teresa。ありのままで居させてくれるロンドン。見失いかけていた自分自身と再度向き合い、この場でできる最大のパフォーマンスを心掛ける。MC なども上手くいき、今後に繋がるライヴができた実感を得ることができた。任務完了。


ゴシックな世界観で空間を埋める Leisure FM。コーラスワークが美しいポストロックを感じさせる Pushpin、そしてオフィスワーカーの出で立ちで Talking Heads らしいディスコチューンをぶっ放す OFFICE FOR PERSONAL DEVELOPMENT と、やはりどの国でも対バンイベントは楽しい。

OFPD は最後結局服を脱ぎ、隠しきれないパンクスピリッツを撒き散らしていた。

終演後はメインステージの DJ Frakshün Plan で爆踊り。Alexander の盛り上がりをみてくれ。

1階の DJ のTシャツが東急ハンズのブートでカッコいい。貰ったイラストがイカしていた。Johnny と日本の現状を話したり、集まる人々との交流が続く。Cosmo と仲間たちに音楽を聴いてもらえたのも嬉しい限り。

イベントが終わり、片付けて今後の動きを考えていると…大勢のスタッフが残り飲み続けているではないか。ギリシャかどこか発祥のトランプゲームに初挑戦で国士無双のような最強上がりを叩き出してしまい、ショットは無限に出続け、Mitch チョイスによるロックンロールDJは爆音に留まらず、何故かセロリを貰って気付けば5時。

…5時???ロンドンで中野MOONSTEP を見つけてしまったような気分。素晴らしいコミュニティーに出会えてしまった、最高の夜だったと断言できる。日本ツアーの話しも沢山上がり、次回渡英の際はメインアクトでのブッキングを約束してくれた。

ちゃっかりスパゲティーを作って就寝。
—-

18/11/2023 (Sat)
1000% 二日酔い。スローに動き始めた土曜日。

HELL FIRE じゃんと思ったアナタはマニア。

冷蔵庫の掃除をし始めていると、キッチンに大量の食材を持ってきたベリンダ。鶏の油とバターを混ぜたギトギトのスープとライスを煮詰めて美味しそうな料理を作っている。余ったバターを貰ってチキンソテー。

やはり “habit” なのだろう。昨日のライヴを経て、新しいアイディアに着手してしまう土曜日。Hugo は部屋での仕事があるため、BIANCA にお願いして部屋を貸してもらいテスト。この写真が意味するものとは…。

ビーターの補強も外れてしまい、ランプの骨組みだった金属を曲げて再度補強。あと数日耐えてくれ。

と、なんと。ベリンダはハウスメイト皆のために食事を作ってくれていたのであった。ちょうど小腹が空いたタイミングでありがたい差し入れ。脂っこいがスパイスであっさりと食べられる旨味凝縮チキンライス。

こうして “habit” をバスに持ち込み、Manor House は Alexander のハウスパーティーにお邪魔する。5階の素晴らしい見晴らしながら家賃も不可能ではない金額。自分の稼ぎと照らし合わせながら将来を空想する。

Cosmo とチェスを興じつつ、適度なタイミングで作曲に切り替える。この男、Alexander は実写版花輪くんといえる、親切心と気配りに満ち溢れたスーパーイケメンゆるふわ野郎で最高。服が好きで定期的に着替える習性を持つ。写真のタイミングが絶妙に、なにかイメージビデオのワンシーンみたいになってしまったな…。

というわけで、これまで溜め込んできた部品を組み合わせ、”明日” に向けて新曲の準備が完了。もうライヴは終わったんじゃなかったのか。なあに、明日は日曜日。3時ごろに Cosmo 宅へとお邪魔し、お風呂を借りて就寝。本当の “THE LAST STAND” が始まろうとしている…。
—-

チケット売切につき、急遽追加公演が決定!
OPEN -14:00 / START -14:30

2023年11月29日(水) / 渋谷RUBY ROOM
【RICH FOREVER TRADITION 2023】

#STDRUMS
with GUEST :
五十嵐雅
紀ノ貴紀
笠原佑介(Bass)

Bi-syu:
河内大和
横井翔二郎

◆入場者全員に特製CDプレゼント! (非売品)

OPEN -14:00 START -14:30
ADV -4000yen DOOR -4500yen

▼WEB決済前売(特製プリントチケット半券付き)▼
https://shop.rerure.com/product/rft2023_2/

それでは、続きはwebで。チーン。

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