3月22日 (土)
東京での企画【RICH FOREVER SEMINAR】を終えて翌日。喉は引き続き劣悪。 9時ごろに起床してツアー2度目の羽田空港を目指す。ノルウェー組は機材量を考慮してタクシーで空港へ向かっているとのこと。
「前の車が666だぜ!」の連絡かと思ったら、渋滞で車が動かないらしい。これは予測できない事態…空港に着いて事情を説明。チェックインカウンターで優先的に通してもらえるよう手続きを取る。11:55締切で到着の連絡は11:50。このまま全滅を選ぶわけにもいかず、自分だけでも行こうと諦めてチェックインのQRコードをかざしたタイミングでメンバー到着。オンラインチェックインのQRコードを一斉に提示する!
こうして11:54:59にチェックインを成功させたEspen 戦闘員だけが搭乗することを許された。こんなことがあるもんか。目前ながらも分断を余儀なくされたRICH FOREVER 軍団の未来はいかに。
ブッキングマネージャーの経験もあるという Espen。ルートや時間を計算しながらなんやかんやで2人北海道旅行を楽しむ。
旭川空港へ到着。BUGY CRAXONE メンバーも同じ便だったようだ。薄着すぎを自覚しつつバスで市内を目指す。
こうして MOSQUITO へ到着。事情をまとめて、大西さん、出演の皆さまのお力をお借りしてサウンドチェックの時間を大幅変更。ノザキくんの24インチキットをお借りしたいが、その余裕もないかもしれない。
とはいえ私もツアーコーディネーター。ラーメンこそ最大のギャランティーと宣言する Espen 戦闘員をこのまま放っておくわけにもいかない。遊びに来てくれたコウちゃんと3人で天金ラーメンへ向かう。この喜びで旭川の任務は達成された。あとは、メンバーが間に合ってくれればいいのだが…。
Why Kai メンバーおよび Posner 不在のまま開演。GOd mOUnTain が始まりホールへ向かおうとすると、暴力性の高いノイズが既に入り口扉から漏れている。人はなぜ自ら望んで騒音を浴びに行くのだろうか。spartankixx に続き Why Kai の予定が、やはり間に合わず、急遽 BUGY CRAXONE に出演順を代わっていただく。念願の共演がこのような形になるとは思ってもいなかった。
そしてセッティングを終えて、一音で、BUGY CRAXONE の生き抜いてきたタフさと精神力を感じさせられるのであった。なにも、問題が、ない。問題なんて、どこにもないのだ、と。真の通ったポジティヴィティと鋭いビート、暖かみのあるステージに心を打たれていると…Why Kai メンバー到着。到着早々のPosner が食い入るように見ていたのもよかった。
ROVOのハイハット曲にダブルハイハットでセッションするElias先生。 pic.twitter.com/jDGP0w50sg
— #STDRUMS ユージ・レルレ・カワグチ (@rerure666) March 23, 2025
というわけで、BUGY CRAXONE のステージ後、マイクをお借りして事情説明をしながら Why Kai のセッティングの同時進行。初の【会場入りダイレクトギグ】こんな状況でも「やっちまおうぜ」精神の Elias はなんとも心強い。BGMに流れていた ROVO のハイハットの曲に合わせてセッションする Elias。
ストレスやプレッシャーもあるだろうなかで、始まればすぐさま MOSQUITO に溶け込んでいく。ザラついた質感がコンクリート打ちっぱなしの壁に反射し、ロールするシンセサイザーとドラム。いかなるときでも高いクオリティーを出すために日々の積み重ねがある。
イレギュラーで刺激的なライヴが続き #STDRUMS はラスト。奇しくも同じ日程を押さえ合っていた偶然から発展して組み上がった旭川公演。コンディションもよく気合いの入った演奏ができた。また、この間にコウちゃんが明日の札幌行きのチケットを予約しておいてくれた。
Why Kai
BUGY CRAXONE
spartankixx
GOd mOUnTain
#STDRUMS
DJ:
Posner
こうして大西さん、WATCHMAN、出演の皆さまのご協力でなんとか「達成」した土曜日。この夜は達成という言葉が相応しい。まだまだ元気なノルウェー軍団とけん玉やったりDJしたりと、MOSQUITO らしい打ち上げを嗜む。Elias と話して、明日の札幌でイヤモニを試してみたらと提案を受ける。いい機会だ。27時ごろに解散。
3月23日
もう遅れることの許されない人々の誓いは堅い。お昼に旭川駅で待ち合わせて (夢子先生ご送迎ありがとう!) 札幌を目指す。この機材量だと電車への積み込みも一苦労。
札幌駅へ到着。ヤマダノブヲに迎えにきてもらい、機材を積み込んで人間は徒歩で会場を目指す。マップを一度見ただけで地図を覚えて目的地まで辿り着ける Kai。
ZIPPY HALL へ到着。(ブージーに続いて) ユキさんとも再会しつつ、ホールでは大量のケーブル接続が始まっている。
山海塾ガンちゃんも札幌にいるらしい。と思っていたらその公演を見てきたという本日の出演者。
Why Kai のリハを終えて #STDRUMS はイヤモニ環境を作りながらの初サウンドチェック。トラックとドラムが明確に耳に届いたとき、確かに新しい世界を感じた。感情が乗りやすいというか。「返しの音は気持ちいいことが大切」と言っていた意味がわかったような気がする。
こうして音出し後、オススメされていた161倉庫の食堂へEspen と向かう。Why Kai メンバーも合流するものの、注文から提供までに随分と時間が掛かってしまい開演時間に間に合わなかったのは痛恨のミス。企画してくれた pirotu のステージを見逃してしまった。
喃語 も見たかったバンド。ドラムのりゅーくんは勿論のこと、鋭く破壊性の強いベースとギターが唸る。スリーピースのよさが出るアンサンブルと予測不能な展開。
3番目に #STDRUMS。今日で終わるという開放感と一抹の寂しさ。このツアーでの曲順も強度が上がってきたように感じる。肝心のイヤモニは…ケーブルの重さとイヤーピースのバランスが悪かったみたいで後ろに引っ張られるような違和感。よい機材であれ設定次第では味方でなくなってしまうのであった。ボロボロの喉でなんとか完遂。Another Dimension時代を経て #STDRUMS をユキさんに見てもらえたのも嬉しい。
、
こうして【RICH FOREVER JAPAN TOUR 2025】日本で最後のWhy Kai。自身の演奏を終え、もうあとはフロアにいるだけでいい「特段ご褒美」な状態で踊りまくる。フロアの熱量も素晴らしく、ノブヲが集めてくれた良質なオーディエンスにも感謝。
Why Kai
#STDRUMS
喃語
pirotu
最終日にして、最も物販が動いた日ともなった。気付けば結構な時間になっており、サウンドチェックなど反省点も多い。事前連絡だけでは届かないケースも考慮する必要があると学んだ。急いで機材を片付けて、荷物を昇太郎に預かってもらい、ジンギスカン屋でりゅーくん、Kai、Isak、Espen とで打ち上げ。We made it. Espen、りゅーくんと二件目へ移動し、頃合いで昇太郎に迎えにきていただいた。
3月24日
この週末は東京札幌区間の航空券がLCCでも片道4万円以上するという異常高騰を見せていた。ゆえに旭川と札幌の日程を急遽変更したりで難を逃れ、代償として24日の札幌滞留を余儀なくされた。ノルウェー組は東京でラジオインタビューがあるとのことで、再度旭川から飛行機で東京に戻るとのこと。滞留派だったEspen 戦闘員も最終的に同じルートを選んだらしい。
さておき太平にいるなら行かなければならない。
ステーキのようなチャーシューに濃厚な味噌味。やはりベストオブチャーシューメン。Espen に食べさせたかったぜ。
札幌駅構内の FACE RECORDS をパトロールして、これから旭川に向かうWhy Kai 御一行と合流。「荷物が減るなんて最高だ!」となるべく物販をさばきたい Elias。Posner、Isak とは今日でお別れ。自由だがちゃんとコントロールもしてくれる MANNEGLASSER よ。また会おう。
こちらは徐福チームで打ち上げ…
やってきました【貝天国】
なんと貝食べ放題・飲み放題。
しかし、(チゲ鍋)
食べ放題にしては (特大ホッケ、海老など)
既に食べ放題なのよ。(海鮮丼)
明らかなエネルギー過剰摂取で明日が心配になるほど。飲み放題も大満足でした。
3月25日
お昼にスープカレーのお店へ行くと…このツアー3度目となる Donny Hathaway – The Ghetto が流れていた。野菜たっぷりで美味。駅まで送っていただき新千歳空港着。”週末外し組” がいたのか、やけに混み合いを見せていた。
こうして夕方に羽田空港へ到着し Why Kai 2人組と合流。搭乗手続きを済ませて最後のビールを嗜む。
保安検査へ進んでいくに連れて小さくなっていく2人の姿を最後の最後まで見送った。
「ロンドンの一角をダンスフロアーにする。」
こうして始まった #STDRUMS の活動は、Brick Lane にてサイズが合わなかったハイハットクラッチをきっかけに、ノルウェーを拠点とするバンドを日本に呼ぶまでに至った。ツアー業務や海外バンド招致への意欲が特別高いわけではなく、発生してしまった「偶然」を受け止め、自分ができる最良の選択で高い純度を保つよう心がけた。
その結果、目の当たりにできた素晴らしい演奏と音楽。新たなる刺激と出会い。生じる新しい繋がりと架け橋。オーディエンスのみならず各会場からも受けたポジティブな反応。本当に充実したツアーであり、運営こそ1人だが、手助けをしてくれた各地方の仲間や会場・ブッキングをサポートしてくださった皆さまには頭が上がらない。
ドラマーとして大きく影響を受け、刺激を与え合うことができたElias。今ではすっかり「大ファン」と公言する “FIEH” のキーボードであり、今回のツアーを実現してくれたKai。尊敬する音楽家たちとのツアーはまさに夢のような時間で、常に感謝とリスペクトを持ってツアーを締めくくることができた。
#STDRUMS & Why Kai【RICH FOREVER JAPAN TOUR 2025】各ブッキング・共演・会場・ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。MANNEGLASS で乗り切ったツアー。 Why Kai、北欧チームとはいまも連絡を取り、次なるミッションへ向けて動きを進めていく…。また訪れるその日に向けて。
https://shop.rerure.com/
それでは、続きはwebで。チーン。