METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

Travel

20210727 #STDRUMS 〜RICH FOREVER TRIP 2021〜 完遂:最終日とその先のあとがき

投稿日:2021年7月29日 更新日:

27日(火)
午前中に起きて近所のスーパーと市場へ買い出し。
福岡に来てはこれをやらねば。

鯵と鯖。
やはり鮮度が違う。
日本海側の鯖なので生食可能。

仕込みを済ませて、余った端っこの身を集めてたたき丼。
夜へ期待を馳せつつ、コウちゃん、つつみと待ち合わせて車へ。

少し車を走らせればこの景色。

のんびりと2時間ほどで佐賀県は呼子へ到着。
この地域にはイカの活け造りが有名なのだそうだ。
RICH FOREVER TRIP最後のオフもやはり、美味いもの探し。

だが周辺を調べてみると、どこも既に閉まっている。
ローカルそうなお店で話を聞くと、15時には大体どこも食材が無くなるらしい。
呼子の朝は早い。
橋を渡った加部島へ望みを託す。

島に移っただけなのに海は透明度を増している。
イカ釣りしたいな。

道中に発見した『いか道楽』へ着陸成功。

お馴染みのお二人。

Time has come.
ゲソは後で揚げるか・焼くかを選べるらしい。
可食部を見たかったため、一旦はそのままにしてもらって頂きます。
流石の鮮度、生臭さもなく甘い。

お店の方からハサミを借りて内部の分解を始める。
本来捨てるであろう軟骨周辺の身も美味しく食べることができた。
そこまでする客も少ないみたいでお店の方も少し楽しげ。
贅沢な体験をご馳走様でした。
次はイカすぜカードを作ろう。

適度に腹を満たして福岡市内へ戻ろうとした手前。

浜の方へ降りられる弁天遊歩橋なるアトラクションを発見。

ちょうど広範囲に歩けるくらいに潮も引いていて気持ちがいい。
石を跨いだりヤドカリを探したり。

どんどん奥へ…

呼子神社。
鳥居をさらに奥まで潜ると古めかしい拝殿があります。

呼子大橋を下をくぐっていくと、沖の方角にお地蔵さまを発見。

グラデーションに層を成す岩肌はザラザラと柔らかい質感。
石を何個かお土産にチョイス。

1時間ほど探検を嗜み呼子ツアー完遂。
次回はイカ釣りだな。

さて帰り道、牧のうどんへ着弾。
ウエスト、資さんうどんと来て、福岡有名うどん店の1つ。
以前から噂に聞いていた『増えるうどん』だ。
おこわとごぼう天うどんを注文。

概ね予想通り、モチモチの柔らかいうどんが汁を吸ってしまうらしい。
奥のやかんには追加できる出汁が事前に用意されている。
即ち二郎ラーメンとの対峙をイメージしていけばよい。
汁を吸う前に麺を先に食べて、あとからじっくりおかずを楽しむ。
「腹パンになりますよ〜」という脅しには屈せず、作戦は成功した。
だが、それではこの店に来た意味がないのでは…?
後ろの席で食べていたご夫婦の丼には、汁を吸い切った麺が残っていた。
この状況に陥らずして、牧のうどんを食べたとは言えないのかもしれない。
隣の陽気ボーイは目論見通り「腹パン」に明け暮れていた。

帰り道から見えた光る城。
悪ノリの煽りが煽りを呼び合い、行くか行かないかの押し問答。
私はアレだけ「行こう」と言ったのに、彼らがどうしても行きたくないらしい。

というわけで福岡市内へ戻り、軽く飲んでコウちゃん宅へ。

だから!これがあるから!
「腹パン」してる場合じゃないのよ。
念願の生鯖、鯵、イカ。
鯖は何故ごまさば・しめ鯖にするのかがわかるさっぱりな味。
鯵は特別美味かったな…。
箸が進むスピードの遅さを横目に、今夜も今夜とてカタンで夜を過ごす。

28日(水)
昼はマルワ食堂にて魚ランチ。
最後までよく食べること…。

その後喫茶うらのすへ。
このツアーで若干余った物販のTシャツを引き取ってくれることとなった。
最後の最後までお世話になりっぱなし。

近所にレコ屋があるとのことで少し寄ってみる。
新入荷を掘ってみると…

ギャラを持っている勢いと、最近身の回りで起きているメタリカブームと。
このツアーの最後に自身の原点へ再会したような錯覚で中後期をまとめ買い。
RELOADはあまり興味が沸かないが、LOAD買うなら手を出せという無言の圧力。

15時過ぎにコウちゃん宅へ戻り、荷物をまとめて空港へ。
約2週間お世話になりました。一生逆らいません。

ものの数十分で福岡空港へ到着。

流石のANA、帰りも実にスムーズ。
羽田空港から家までの帰路。
人の多さと、コミュニケーションの無さに驚く。
会話の有無ではなく、常に伏せ目で何処を見ているのかがわからない。
電車内・ホームでは、無感情なアナウンスが割れたスピーカーを通じて耳に入る。
過多な情報をお互い一方的に植え続けた結果、人々は無個性だ。
この感覚はまさしく、海外から帰って来たときの印象と同じ。
好きな場所への旅から帰ってきたのだ。

【平沢進+会人(EJIN)】大阪公演を経ての5月のツアー。
新しい演奏形態の誕生、ライヴハウスへの水先案内人。
表現へのアウトプットを養った内容となった。
この7月は真逆とも言える。
新しい音楽・人・可能性との出会い。
自身の聴きたい・見たいものへ寄り添ったインプット・ツアー。
実現を可能にしてくれた九州の仲間たち。
美しい自然と美味しい食事。
断念を余儀なくされているUKツアーを補填してくれる形にもなった。
そう思えるのも、この旅が充実していた証拠。

東京に戻ってきてから一心不乱に聴き続けている音源がある。
4-DIMENSION MUSIC THERAPY 〜TRIBUTE TO GARORINZ〜
小倉MEGAHERTZのライヴで、Tシャツとの交換で手に入れたCDだった。
この音源を聴いてから、藤井よしえさんの存在を改めて確かめる。
闘病に向けて各アーティストが集まったコンピレーション・アルバム。
楽曲は全てGARORINZ、ソロ名義 “noumi yoshie” で構成されている。
音楽性も録音環境もバラバラで、個性的な参加ミュージシャン。
ストレートなカバーから原曲崩壊寸前のアレンジまでの振り幅。
それでも不思議と一本筋があるのは芯が残る強靭な楽曲あってこそであろう。

曲順も見事で、アートワーク・レーベル全ての愛がたっぷり詰まった1枚。
『参加しているアーティストをもっと掘りたくなる音源』
これこそがコンピレーション・アルバムとしての最も意義ある形ではなかろうか。
そんな作品に自然としてしまうのが藤井よしえさんの人柄と魅力なのだろう。
最後の3曲は特に必聴。
eastern youth、二階堂和美の落差からあふりらんぽで自然と涙が溢れてきます。

さらに数日後、家に宅急便が届いた。
中身はnoumi yoshie ソロ作2枚と、GARORINZ のCD。
送り主にはこのツアーを共に過ごした野海順治さんからであった。
また必ず、お会いしに伺わせてください。
各音源の問い合わせ・通販希望は cafebargigi@yahoo.co.jp へどうぞ。

こうして【RICH FOREVER TRIP 2021】完遂。
脱出系亞種音に向けて頭を切り替えていくのであった。
お世話になった会場・オーガナイザー・対バン・ご来場の皆さま。
ヒロシくん・ハルちゃん・順治さん・フネさん・ウトさん。
ありがとう御座いました!


それでは、続きはwebで。チーン。

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