METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

Daily

20220323:積み上げてきた因果とアンサンブル

投稿日:

採譜とは、なぜ一番複雑で難しい曲が最後に残るのであろう。レコード友達の「戦果」に煽り煽られ、私はレコ屋に行きたいのである。予定ではとうに家を出ていて、新入荷と書かれた棚をプライベートプールの如く泳ぎ回っていた筈だ。繰り返し記号が苦手な男の道は険しい。

この2日間はサポートバンドのリハーサル。アンサンブルとは会話であり、相手の話を聞きながら、ときに引っ張っていく。どうすればもっと良くなるか?を言語化し、共有して精度を高めていく。正確無比でコミュニケーションが断絶されているマシーン相手に演奏するソロ活動のマインドとは真逆の、メンバー全員で1つの音を作り上げていく作業だ。因果の呼び込みで集まった4人が同じ音を出そうとしている時点で、バンドは奇跡といっても過言ではない。親友は私にこう応えてくれた。「一人でやり続けた結果、誰かのためにやれることが磨かれているはず。」

その合間にとある仕事の進行。ただの冷やかしの筈だが「プロデューサー」とでも冗談で言って、仲間に入れてもらえるのはありがたい限り。それぞれのプロフェッショナルが集まり、役割を明確に担いながら現場が進行していく。セッションで掴んだアンサンブルを経て作品が生まれた。バンドじゃん。

Good Times and Bad Times。重なる偶然を掴んだ瞬間、積んできたカルマに足を掬われた瞬間。では今から、どうする。上がるも堕ちるもこればかりは自分次第。お前が作り、お前が壊せ。

終電手前のプラットホーム、乗車を待つ5〜6人全員が手元のデバイスに没入していた。幼少期はこういう時間をどう過ごしていたっけ。1969年はどうしていたのだろう。風景に目を向けていると耳元から流れるAdam F が余白を埋めてくれていた。

それでは、続きはwebで。チーン。

【横井翔二郎とユージ・レルレ・カワグチのスーパーダイナマイトハウス】
SEASON 1-2
祝!初回特盛放送:後編

盟友とのラジオが始まりました。毎週月曜日朝7時更新。

-Daily
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

20180623 HERE de 遠足【菅原卓郎コンサートツアー2018〜夜のメカニズム〜】名古屋CLUB QUATTRO公演

6月23日、土曜日。 DEEPCOUNTのライヴから朝10:30に家へ帰ってきた。 就寝というか、仮眠。 そして12時頃に電話で目覚める。 オーシット。 荷物を纏めて外へ。 少し久し振りのこの感覚。 …

20180107 HERE みそフェス2018 名古屋APPLO BASE 公演

朝7時前に起床。 今日もライヴが始まる。 気付けばHEREとサポートで関わらせて頂き2ヶ月以上が経とうとしている。 朝に集合して東へ西へ向かう流れにも慣れてきた。 快晴の元、ご機嫌な富士山の麓を横切り …

20171122 HERE ~君をハイテンションにするツアー~ 札幌公演前日

朝9時に起床。 まずは炊飯を始める。 昨夜のうちに荷造りは終わらせておいた。 冷蔵庫を空にすべく野菜炒め。 モサモサと野菜を食べたいと思っていたのでタイミングがいい。 もし寄れればと思っていた東急ハン …

20201127 #STDRUMS + The Art of Losing + grunband + tatalaYAVZ + JUNNA 〜Drums & Groove Vol.1〜 ESAKA MUSE

お昼前に起床。よく眠れた。 この2日間の演奏を聴き直して新曲のアレンジ。 ツアー中は曲がどんどん変化していく。 演奏していくことでその楽曲における適正なテンポも見えてくるから面白い。 単体ではわからず …

20180724 HERE + HISTGRAM + DR.DOWNER + スキッツォイドマン 〜鹿は肉食獣 【再】レコ発イベント〜 横浜F.A.D公演

カクシンハンの稽古も大詰め。 ポケット公演という、余白を残してセッションを楽しむ趣旨であるが、 作り込まなければならない箇所が多い公演のようだ。 どう仕上がっていくか非常に楽しみである。 飲みに付き合 …

Archives