METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

#stdrums

11/02/2023:#STDRUMS + XÄCKSECKS + AniquilacióN + sato♡shin + ozigiri + ネムレス + Numb’n’dub + TARACHINE + BLACK RAPTOR【BOSSS RUSH ATTACK】at 大阪CONPASS

投稿日:2023年2月12日 更新日:

ブルガリア・ソフィアで開催された “Big 4” では、MEGADETH のライヴが始まるや否や会場を大雨が襲う。全ての “現象” とはあらゆる原因と偶然が重なった結果に過ぎないが、それにしては「余りにもよくできている」説明しようともつかない瞬間を人は運命や奇跡と呼ぶ。

京都METRO での自主企画【RICH VINYL WEAPON】にて、PC へ “悲劇” が降りかかった。2日後には大阪でのライヴが控えている。せめて東京に戻るまで持ち堪えてもらう必要がある。

電源を落とさないまま翌日にスタジオ入り。ちらついていたディスプレイもすっかり落ち着き、なんの疑問を持っていないかの如く通常運転していたので、うっかり片付けの際に電源を落としてしまった。日常の慣習が、私を再び絶望の淵へと叩き落としたのである。

恐る恐る電源ボタンを押す…。

“ジャーン”

リンゴのマークをあっさりと出現させ、見慣れたデスクトップが表示された。結局、蒼白い表情を見せたのは昨日のサウンドチェックの瞬間、ものの60分足らずだけ。「余りにもよくできている。」

2月11日。電車の遅延などありながらも15時過ぎに心斎橋 CONPASS へ到着。既に強烈な轟音がフロアに撒き散らされている。一昨日の METRO 同等スピーカーに囲まれてた仕様となっており、パラでの出力が可能とのこと。

セッティングも滞りなく進行し、PC も問題なし。だが一度失った信用を取り戻すには時間がかかるものだ。電源は落とさずにステージ脇へと待機させてもらう。食事を取って戻れば開場。

“BOSSS RUSH ATTACK”
本イベントが決まったために関西へ、そして京都での初企画が誕生したわけである。出演者の気合いも強く感じていた今日、オープン直後から DJ TARACHINE が鳴らす爆撃のようなアーメンパンクで激しく回転していく。DJブースとステージで挟まれたフロアでのライヴも含めた3ステージを休むことなく音とBPMで埋め尽くす、ある種の拷問のようなタイムテーブル。



それぞれ核となる『狂い』がある出演陣のなかで、特段 sato♡shin のライヴは遠慮も容赦もない『狂い』そのものであり『ドラムソロという若干特殊な編成である自分』という座標は、この瞬間に平然と正常へと打ち戻されたのである。私にはまだ、狂いが足らない。

#STDRUMS の出演は8番目。3時間以上も轟音で埋め尽くされた会場内で、スウェーデン出身 DJ XÄCKSECKS のアウトロを引き継いでライヴ開始。関わり合いたかった空間での演奏は嫌が応にも力が入るが、引き算的な演奏を心掛けた。トミーくんが狙っていた出演順の思惑通り、地獄から天へと引き上げ、フロアとコミュニケーションが成立した夜。視野の広がりは大きい。

演奏後物販へ出ると、オーディエンスから “ネムレス活動6周年” が祝われていた。この空気感もなんだか懐かしい。久し振りにお会いする方々もチラホラ。

終演後は打ち上げ会場を探すものの難航。XÄCKSECKS エミルはヴェジタリアンということで、最終的にええかんじ食堂で融通を効かせてもらった。スパゲティーが4皿並べば BLACK FLAG 盛りとなる。

徐々に人も少なくなるなか、TARACHINE a.k.a. タラちゃんは元々ドラマーであり共通の知り合いもわんさか出てくる。トミーくんお馴染みのお店にもお邪魔し、筋トレと姿勢の作り方を教えてもらい、三角公園で緑茶割りを繰り返せば朝8時。これぞブレイクコア。音の上でも狂っていこう。こうして関西2本のライヴは終了。


翌日はツカちゃん、oi.ちゃんと冬のフグを堪能。偶然都合が重なったアラヤンと大阪の街をふらつきながらシュールな写真を撮って歩く。呼鳴手氏のタイミングが合ったため関西へもう一泊。


京都で記憶を飛ばしたグレンリベットと再会、春に向けての計画などを共有してツアーを終えた。京都、大阪へご来場いただいた皆さま、各地でお会いした皆さま、ありがとう御座いました。

ところで #STDRUMS とは、見ての通り名前にハッシュタグが付いている。それは9年前にストリートで始まった活動、写真や動画をハッシュタグでSNSへとアップロードしてくれることを求めており、それは今でも変わらない。このイベントでは多くの人が投稿してくれてありがたかった。

それでは、続きはwebで。チーン。

#STDRUMS – SATURATIONS (with 原昌和 / the band apart)

-#stdrums
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

WIRES from L.A. と過ごした数週間、当日オファー当日出演での #STDRUMS ワンマンライヴ完遂。

24金曜日。WIRES ツアー最終日であり、昨日深夜に急遽決まった荻窪 TOP BEAT CLUB での #STDRUMS ワンマンライヴ。当日オファー当日出演を経験した人はそう多くはないだろう。

20181230 #STDRUMS + SxGxS + MEXICAN AGE + QUESTRAKT + ヱヰ十 + EF + tatara + REBLAZE 〜 Lit Up 年末SP 〜 横浜B.B.STREET公演

※レコーディングに向けて停滞しまくっていたライヴレポートブログ。 ほぼ写真のみですが振り返っていこうと思います。 12月30日は終わらない。 HEREでのO-CRESTサポート後、一息ついて横浜へ。 …

20210416 #STDRUMS + TOSHI NAGAI 〜RICH BUDDIES vol.5〜 渋谷RUBY ROOM

先週は【ベッド・イン】サポートにて “ERIBONFES2021” へ出演。 【平沢進+会人(EJIN) 24曼荼羅】のスネアカウントも手段を選ばず。 まさかの展開をしながら代 …

UNDERGROOVELAND & #stdrums ツアー日程発表!

肌寒い日々が続きます。 只今『カクシンハン POCKET05 夏の夜の夢』稽古の真っ最中ですが、 まずはこちらをお知らせさせて下さい。 UNDERGROOVELAND & #stdrums 【 …

ドラムソロ #STDRUMS 全国ワンマンツアー【ONE MAN EXHIBITION 2024】今週からスタートします。

身体を鼓舞するドラムという楽器の力強さ、ビートの音圧・波動、そして没入感…。#STDRUMS は圧倒的にライヴで体感すべき表現と音楽にこだわり続けています。情報ではなく、目の前で発生している現象こそに真実が在る。全通必至!の、それぞれ公演内容をご紹介いたします。

Archives