METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

#stdrums

緊急事態宣言期間にライヴ巡業したソロドラマーの手記。#STDRUMS【RICH FOREVER WESTERN JAPAN TOUR 2020】

投稿日:

#STDRUMS 西日本ツアー5日目。
東京へ戻る日がやってきた。

これは、政府から発表された緊急事態宣言における『不要不急の外出自粛』という日本語を私なりに解釈・配慮した上で綴る旅の記述ある。
※虚偽の情報も含むため、当該記事はフィクションの一種としてお読みください。


〜RICH FOREVER WESTERN JAPAN TOUR 2020〜

4月17日。西成の石油王、呼鳴手邸にて午前中に起床。
本来は名古屋へ移動しツアー最終日を迎えていた。

今日突如決まったプロジェクトを実行すべく、まずは食事。
近くのカレー屋さんにてランチ。ナン美味い。ナン男。

戻り音源・動画をチェックしながら割り振りとアレンジ。
歌詞覚えて、譜割り・展開を揉んで数時間…。

私はこのために大阪へ来たのだな。
全力とは来るべきときに使うのだ。友よ。

少しでも荷物を減らすべく、ツアー中に頂いた通販の発送作業。
極一部に呼鳴手氏直筆のメッセージカード入り。
手に入れたあなたはラッキーです。

郵便局を経て駅にて解散。
この数日間お世話になりました!
18時頃に新大阪駅へ到着。

最後までツカちゃんのお世話になるツアー。
駅構内全店舗閉まっており、外に出た近所の居酒屋さんへチン入。
お弁当・テイクアウトの準備に忙しそうな店内。
暖かく迎え入れてくれたが、気さくな店主もこの状況にはお手上げといったところ。
上質なお刺身が日本酒の甘みを引き立てる。

19時前に解散。
5日間大変お世話になりました!
ビールを数缶仕入れて新幹線へ。

帰りの便も実に空いている。
何故か当たりが強い駅員さんとエンカウントしつつ22時頃、無事に東京へ帰還。
家の机には新幹線の予約案内が残っていた。
ほんの数日前の光景が実に遠い記憶のように思える。

“RICH FOREVER WESTERN JAPAN TOUR 2020”
フライヤー画像をもう一度ご覧いただきたい。
赤線は日々蝕む病のように加筆されていった。
このツアーは(のち4月26日の公演も含む)12本中8本が中止。
京都RAGは手早い対応で配信ライヴへ変更。
尼崎toraは極めてプライベートな演奏。
15日大阪Fireloopも突如中止となり、受け入れてくれた戦国大統領のファインプレーあってこそ。
最悪の場合、ライヴとして開催されたのは4月16日の僅か1本だった。

普段という日常がある。
静かな日々でも、毎日パーティし放題のクレイジーライフだろうと構わない。
その人にとって『普段』であれば『日常』と親和性が生まれる。

常識とは人それぞれ。(この答えは15日の戦国大統領で見出した)
個々人が持つセンスを指し、同調・共有する必要はない。
「必要なことはするべきで、不必要なことはしなくていい。」
当たり前すぎる考え方…これが、普段という日常である。

ライヴ興行を中心に、そこにまつわるスタジオ練習や人間関係…。
私もこの1ヶ月ほどで、気付けばいくつかの『普段』を失っていたらしい。
確かに飲み歩いていない結果か、ポケットの小銭が減らない毎日だ。
社会はもっと多くの日常が失われているに違いない。

ウイルス件による、誰も悪くない状況へ不満は全くない。
各イベントの中止/開催はどちらも英断。無念であり・勇気だ。
ただ私は、全てが中止にならない限りこのツアーを行う予定であった。
『普段』が消えかけている今だからこそ、なるべく『日常』を過ごしたかった。
「こんな状況だからしょうがないよ」では崩壊への加担をするだけ。

なぜ道路には横断歩道と信号が設置されるのか。
車は適度に人に渡らせ、歩行者の無闇な横断がなければ当該システムは不要だ。
しかし事故が起きてしまっては解決しない問題もある。
法的な判断・ルールを設けるために赤と青は交互に点滅し続ける。
本来不要なものとは、管理する必要が出てきた場合生まれるのであろう。

我々の生活は他人に管理されているのだろうか。
1人1人が考え、判断をすれば解決できるものばかりだと心底思う。
想像する以上に管理を求める心理が多いことを感じられたからこそ。
政府が自粛を要請すれば従い、解除『されたから』人混みに紛れてよいのか。
「マスクをしていないお客さまの入店はお断りします。」
これは「マスク(の形であるもの)をしていれば入店していい」では断じて、ない。

イレギュラーを柔軟に受け入れ、現在にフィットする形を提示した京都RAG。
周囲ではなく自分自身そのものの興味を正しくアウトプットした尼崎tora。
そして『日常』を押し付けではなく『普段通り』運転していた戦国大統領。
“RICH FOREVER WESTERN JAPAN TOUR 2020”
足を動かしたからこそ遭遇できた新しい出会い。
ブレない姿勢と怠けない決意を固めたツアー。
この勇者の封筒を手に入れるために行った巡業だった。

それからというもの、私はタイミングを見つけてはスタジオへ入り浸っていた。
このツアーから1ヶ月少しが経ち5月末。政府の宣言は解除へ向かっている。
(だが興行会場などへの配慮は全くないように感じる)
更新をサボり続けていたブログもたまには興味深い方向へ転がるものだ。

2020年4月中旬、恐らく日本中で唯一ライヴ巡業したソロドラマーの手記。
今までも・これからも私は、いつも通りの予防と対策で日常を過ごそうと思う。
京都・尼崎・大阪・道中でお世話になった皆さま、ありがとう御座いました!
そして中止になってしまった各会場の皆さま、また必ず。やりましょう。

最後に念のため、不用意な外出を勧めているわけではない。
私にはこのツアーが必要だった。それだけの話である。フィクションだし。

それでは、続きはwebで。チーン。

5月31日まで!【レトルノセ】配信ライヴ・チケット

LOTUS ROOT (LP)

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