METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

Travel

条件揃い週末の Brick Lane / KNOSIS in ROUNDHOUSE / #STDRUMS U.K.TOUR 2023

投稿日:2023年11月7日 更新日:

04/11/2023 (Sat)
少し落ち着いた週末。13時過ぎに家を出て、バスでゆっくりと Brick Lane を目指す。

荷物置き場が空いていたのでこのような状態で北に進むものの、パレスチナのデモやサッカーが重なり道路が麻痺。結局行き先が変わって乗り換えを余儀なくされ、Brick Lane に着いたのは15時過ぎ。もう週末の長距離バスはやめよう。バスの隣にいらしたマダムは世界をじっくりと俯瞰して見ており、器の深さに神通を感じた。

土曜日の Brick Lane はやはり少し静か。19時頃には人通りも無くなりバスキングを終える…と、ポウゥから共演の提案を受けた。いつも楽しそうに自分の演奏を聴いてくれる相手なので無碍にもできない。しかし街は冷え込んでおり、待つのも一苦労という状況。

一時的に仲間が集まりその場を凌いでいたが、1人で留まるには流石に限界あり、近くのパブへ避難。土曜日の夜で混雑する店内のDJブースを見ると、日本人らしき方が回している。すると「日本人デスカー?」と元気なポーランド出身の女の子。

だから「今日があった」のだな。事情を伝えて、一度ストリートに戻りパウゥと30分ほどセッションして、パブへ戻る。地獄の淵から街の宿屋に還ってこれたかのような感覚。荷物もブースの方に置かせてもらい、土曜日の夜にジョイン。

やはり全員ダンスが上手いというか「そういう動き」が自然に出てくるのが1つ1つ驚きなんだよな。ロンドンとは本当に様々な人種・体格・顔付きに溢れている。

アニータとスガイの2人はとても気さくで、日本語講座を開きながら時間を共にする。結局終演の25時まで話し、片付けと共に解散。彼らも家が少し遠いみたいで、次会えるのはいつになるだろうか。エネルギーを沢山分けてもらえた。
£48.8
—-

05/11/2023 (Sun)
9時過ぎに起床。シャワーを浴びて再び Brick Lane。全く無駄なのない乗り換えで11時過ぎに到着。Loty の姿はなく、天候もよい。忘れ物もなし。連日のバスキングで湿気が取れていない荷物を天日干しして、12時からバスキングスタート。

つまり、バスキングのポジティブ条件がはぼ全て揃った1日だった。終盤に集まる人々とのセッションを経て18時まで6時間バスキング。2023年11月ロンドンの状態を直接的に感じることができた。アンプの電池も切れて、やや急ぎ足で荷物を纏めてカムデン方面を目指す。

オンタイムに ROUNDHOUSE へ到着。荷物を預けて(高額) 息つく間もなく KNOSIS のライヴ。

KNOSIS は個人的にも重要なバンド。RFS10・トリプルドラムワンマンにも参加してくれたドラム和馬とRyoさんが再び繋がった瞬間を見届けており、今こうしてハードなヨーロッパツアーにチャレンジしている。

海外でのライヴは大きい規模になるほど、バンド同士の人間関係こそ対等だが、スケジュールや内容には大きな差が生じる。簡潔に言えば最初のバンドは会場全体のサウンドチェックが含まれており、バランスは勿論音量そのものも小さいケースが多い。メインアクトに向けて文字通りの「オープニングアクト」となる。

過酷な条件だが、結成一年も経たずしてこの規模のツアーに参加できる Ryo さんのスピード感にただただ驚くばかり (MCや立ち振る舞いも本当にカッコいい)。日本からツアーに乗り込んでいるバンドがロンドンは ROUNDHOUSE という巨大な会場で人を埋めているのは感慨深いものがあった。

勇姿を見届けて会場をうろついていると「オー!おまえ!最高だったぜ!」バケットハットとロン毛で和馬とシルエットの条件が似ているのであった。最初は説明していたが、件数が多かったたため途中からはジェネリック和馬として立ち振る舞う。「これからも応援してくれよな!」とか伝えてあるので間違ってはないだろう。ダイキ、コウスケくんとも会うことができて任務完了。

ここ最近は座る重心について研究しているため、Stray From the Path の演奏を真横で観れたのは超ラッキーだった。日本サッカーがPK戦で勝てないように (全く詳しくないけど…)、ドラムというエクストリームな肉弾戦で身体の作りが違う人々に挑んでも勝ち目はない。こんな素晴らしいバンド達と一緒にツアーが出来る KNOSIS は本当に最高。Joker に出演しているというリーに出会う。

終演後、機材運びは全て KNOSIS が行うという条件があるらしく、終わるのを待とうにも場所がなく敢えなく撤収。彼らはこれから北へ。今ではすっかり姿を変えてしまった Camden Town の懐かしい風景。改めてバスキングしてみるのも悪くはないな。ポークステーキにて就寝。
£94.8
—-

06/11/2023 (Mon)
オフ。食事・洗濯。#stdrums バスキングの守り神 “タカハシ” もリフレッシュ。


ドラムを始めた友達にパターンの増やし方を伝授。パン消費。GUINNESS。

#STDRUMS【受注生産パーカー2023】予約受付中!
締切:2023年11月16日(木)

#STDRUMS【受注生産パーカー2023】受付開始

それでは、続きはwebで。チーン。

-Travel
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

THE LAST BUSKING with Cosmo crew at Brick Lane / #STDRUMS U.K.TOUR 2023

これまで出会ってきた仲間はドラムに反応してくれているため、必然的にミュージシャンが多い。しかし Cosmo はビデオグラファーだ。そんなアンテナを持つ男と一緒に出来ることはなんだろうか。今季ツアーで感じたロンドンの変化…

20191011 #STDRUMS (+Live Jam Band) + Thierry D + Ursea + Adrenalina 〜Triptych〜 El Topo Basement. Sydney, Australia.

昨夜は早い時間にベッドに入った。 しかし11月の【平沢進+会人(EJIN)】でのサポートドラムが決定し (さらりと書きやがる) 様々な祝福と寄せられる期待と興奮が付きまとい、 3時頃に目が覚めてからう …

20170925 Rat Records. #stdrums in Camden Town. Whetherspoon. London, UK.

朝9時過ぎに扉が開く音で目が覚める。 Javiの姿があった。 彼は今日から数日マドリードへ行くのだ。 回らない頭でお別れ。 そういえば昨夜に既に挨拶は済ませてあった。 今回はいつもと違うお世話のなり方 …

04/10/2023 : Cube Street Overhaul / Homework day / #STDRUMS U.K.TOUR 2023

そんなブロガー兼ドラマーは Javi から借りている Roland – Cube Street を広げる。接触が悪かったり、背面のネジが飛び出ているなどしているため、簡易的ではあるが分解・オーバーホールが必要となった…

13/11/2022:#STDRUMS + nakaitoshifumi + ミズウミ at 徳島ESCALIER 〜追突〜 #RBJT2022

8時前に松山駅に到着。細かい荷物を沢山運ぶカメイさんと共に高速バスへ乗車。 11:30頃に徳島駅へ到着。このツアーにして初めての悪天候。ヤシの木を見ると宮崎を思いだす。街の発展の仕方としては津田沼・幕 …

Archives