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Lost my gears in Catford… / Mantis with BANZAI KITCHEN / #STDRUMS U.K.TOUR 2025

投稿日:2025年6月14日 更新日:

6月12日 (木)
朝9時に起床。家主たちは仕事へ。風呂に入ってリセットしたのち、荷物の整理からロンドンの生活が始まる。今度は Brian Willson の訃報が入ってきてしまった。

ブログに着手しつつ、空腹も訪れたためスーパーマーケットへ。流石好立地となると並んでいる商品の質もよさそうで、もちろん値段も高い。生活の格差を見せるような露骨さは欧米ならではか。帰り道、予備のドラムヘッドを持って来ていないことを思い出した。

チャリティーのコネクションから定期的に手に入れてくるという野菜を拝借しての今季初ロンドン自炊。高価なだけあってちゃんとスパゲティーの質がよくてウケる。LIDL と ASDA の味しか知らないもの…。急な小雨もロンドンらしい。

17時前にようやくブログを書き終えて、空のスーツケースを持って地下鉄へ。ピークタイムで混み合うなか、隣の男性が HAL9000 のピンバッジを付けていたのをきっかけに仲良くなる。パンク・エモが好きで、インディペンデントでフィルムメーカー志望の Pablo。例えばこうした瞬間のように、いかなる状況にあろうと人とカルチャーがロンドンのよさであると目的地まで談笑する。

King’s Cross も随分と綺麗に整備されてしまった印象を受ける。北に10分ほど歩いて Stable Street にてグラフィティーアーティストの Mantis と再会。働いているから来ないかと言われたのは唐揚げを取り扱う日本食のお店 “BANZAI KITCHEN” だった。

こうしてロンドン初めての外食は日本食。祖父が郡山に住むという店主のこだわりでちゃんとした唐揚げ。あえて付け合わせに米ではなくポテトフライをえた選んだためかなりヘヴィー。鶏肉か豆腐を選べるというのがヴィーガン先進国らしいスタイル。

ビールまで持って来てくれて RICH FOREVER な時間を過ごす。「GUINNESS じゃなくてごめんよ」と言ってもらえたことがこれまでの旅の全てを表しているといえよう。彼女が遂に妊娠し (以前から彼女は子どもが欲しいと言い続けていた)、未来に向けて働き始めたのも愛ばかりで素晴らしいぜ。また Brick Lane で会おう。

18時頃に移動。King’s Cross の好立地もあり、電車1本で Catford へ到着。サウスロンドンらしい荒んだ坂道に夕陽、記憶と音が一気に2023年を引き戻す。人々がたむろする地域を抜けて家の前で Joeseph と再会。こうして預かってもらっていた機材を引き取りにやってきた。

住人は Joeseph 夫妻以外全員移り変わってしまったそう。早速ストレージを確かめてスネアを発見。しかし、それ以外の機材を何度見回しても出てこない。…嫌な予感がする。

前回拠点としていたのは Guardianship という、国の管理下にある順廃墟のような物件で、管理者の定期的な見回りの際にストレージの荷物を全て持ち去られてしまったとのこと。離れる日に作った持ち物表示も敢えなく、唯一楽器として理解されていたスネアだけが保護されていた。

予定より丸1年遅れてしまった渡英だったため、ある程度の覚悟はしていたが、やはりロンドンは甘くなかった。否、元々全ての機材を持ち込むことは不可能だったのだから、スネアだけでも残っていたことに感謝している。ケースを開けると予備のヘッドが入っていた2023年の自分を褒めてあげたい。この当時はドラムヘッドも気軽に新品を買えたと思うと、時の移り変わりとは予測できないものだ。

Joeseph, Berinda に別れを告げ、ついでに Catford 周辺を歩く。Weatherspoon も閉店してしまったのか?過疎りまくってる街並み。我が故郷 LIDL でスパゲティーを大量に仕入れ、Catford からバスでのんびりと家路につきながら機材探し。目ぼしい商品を見つけて仕様を比較…細かいパーツもネットで探せばなんでもすぐ手に入る日本と違い、限られた選択肢で手間も掛かるこの場に於いて、必要なのは決定までの時間である。

物価高騰に加えて円安のなか、イギリスでの機材調達を日本円で支払うことは想像を絶する。しかし、幸いにも bandcamp でのリリースで貯め続けたポンドのお陰でこの状況を乗り切れることができそうだ。毎月リリースの STLOG をはじめ、サポートして下さる皆さまへこの場を借りて御礼を申し上げます。あとは通販をもう少し買ってほs(記事末参照)

直感で決めたものは2時間悩んだ結論と同じになるという。渡英までの自身を振り返るとストレスの影響もあって判断力が随分と鈍ってしまっていた。選択肢は少ないほど迷わない。自分を信じること。ただし盲目な依存は絶対にしない。情報が飽和するテクノロジー社会に於いての生きる指針を再確認できた。あとは、無事に使用可能な機材が届くことを楽しみに待つこととしよう。リリース情報もあり、お楽しみに。

それでは、続きはwebで。チーン。

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